プレスリリース

Nutanix、エンタープライズ・クラウド・プラットフォームを 物理アプリケーションとコンテナ化アプリケーションに拡大、 さらなる新境地を開拓

ラックスペース60%、電力消費量65%、運用コスト35%の削減を実現。

ニュータニックス・ジャパン合同会社 (本社: 東京都千代田区、マネージング ディレクター: 安藤 秀樹、以下Nutanix) は本日、同社にとって国内初となるオールフラッシュモデルのハイパーコンバージドシステム「Nutanix NX-9060シリーズ」と「Nutanix Acropolis Hypervisor (AHV)」が関電システムソリューションズ株式会社 (所在地: 大阪市北区、代表取締役社長: 山元 康裕、以下KS-SOL) の開発プラットフォームとして採用され、ラックスペースや電力消費量、運用コストの大幅な削減に貢献していると発表しました。

KS-SOLは関西電力グループの総合情報サービス企業です。同社では、親会社である関西電力や関電グループ各社に提供してきた知見・ノウハウを元に積極的に外販を進めており、今年3月には同社が開発した顧客情報管理システム (CIS)、「NISHIKI/電力CIS」を小売電気事業者向けに提供を開始しました。これは同年4月からの電力小売全面自由化に向けて新たに構築したパッケージで、新規に電気事業に参入する小売電気事業者を支援するサービスです。

「NISHIKI」の開発を進めていた2015年、開発部門から開発環境とその運用に対して様々な要求がありました。「システム開発のための環境やテスト環境をそれぞれ複数運用したい、性能試験環境ではCPU数やメモリの割り当てを手早くプロビジョニングさせたいなど、大規模システムの開発環境では運用の重要度と柔軟性に対する要求は高くなります。こうした要求事項を満たすために、ハイパフォーマンスで運用性の優れた開発基盤の構築を検討しました」と、KS-SOLのITサービス事業本部 ITサービス第2部長 大原 正雄氏は話しています。

KS-SOLでは2015年8月ごろから開発基盤の新規構築の検討を開始しました。アーキテクチャーとしては、ハイパーコンバージド、コンバージド、階層型 (従来構成) の3タイプを対象にしました。階層型は実績があるものの、基盤構築に時間がかかり、運用は煩雑です。コンバージドはコンパチビリティが保障されており、基盤構築期間を短期化ができますが、アーキテクチャーは構築後の柔軟性に難があります。また、ディスクのI/Oスピードを重視して、階層型とコンバージドをオールフラッシュにするとコストが嵩むだけでなく、SAN障害のリスクが懸念されます。これに対してNutanixのハイパーコンバージドソリューションであれば、構築期間を短縮できるうえに、構築後の変更も極めて容易であり、I/Oボトルネックの解消と対障害性の高さも期待できます。さらに、オールフラッシュモデルを採用することでIOPSの劇的な向上も見込めます。比較検討の結果、Nutanixの有用性を確認。10月に導入を決定しました。

Nutanix導入の主な効果は、次の3点です。

  1. コスト削減 (キャッシュアウト抑制と運用コスト削減)

「従来から利用していた有償ハイパーバイザーではなく、Nutanixが提供する独自のハイパーバイザーAHVに切り替えることで、ハイパーバイザーのライセンス料をゼロにすることができました。さらに、自社のデータセンターでの当該環境のラックスペースを60%、電力消費量を65%削減。それまで煩雑だったクラウド基盤運用と関連する社内向けクラウド利用手続きに関するワークフローが簡素化されたことで、運用コストも35%削減することができました」と大原氏はその効果を高く評価しています。

  1. システム開発の生産性向上および迅速な構築の実現

「構築期間はほぼ1日でした。こちらがリクエストした設定で納品されたため、通電して、ラッキング、ケーブリング、検証を行うだけで、届いたその日から仮想基盤として利用できました。また、Nutanixのオールフラッシュは想定以上のパフォーマンスでした」と、ITサービス事業本部 ITサービス第2部 DCサービスグループ リーダー 江藤氏は話しています。さらに、Nutanix導入後はAHVの管理ツール、Prismを利用して開発部門が自ら仮想マシン環境を構築する運用が可能となり、構成変更、クローン作成、スナップショット取得などタイムリーにオペレーションでき、システム開発のスピードを大幅に向上できました。

  1. ハイパーバイザーに依存しない環境の実現

従来は、一般的な有償のハイパーバイザーを利用していました。AHVで仮想環境を構築することで、ライセンス料が不要となり、また特定のハイパーバイザーに依存することなく、将来的に多彩な環境を利用できる選択肢ができました。「NutanixのAHVは導入以来、安定して動いています。ハイパーバイザーを意識する必要はありません」と大原氏は語っています。

今後の展開について、大原氏は次のようにNutanixへの期待を語っています。「当社の最新鋭都市型データセンターのクラウドサービス (CIERTO/Virtual Hosting) 環境とMicrosoft Azureパブリッククラウドとのハイブリッド連携プラットフォームに関しても、Microsoft Azureと親和性が高く短期間で構築できるNutanixの活用を検討しています。今後のMicrosoft Azure Stack on Nutanix、異なるハイパーバイザー間やオンプレミス/パブリック間のオンラインvMotion、相互リカバリによるDR対応にも期待しています。」

また、今回の「NISHIKI」開発基盤でのNutanixの運用実績・ノウハウをベースに、現在運用中の商用クラウド基盤にNutanixへのリプレースを検討するなど、KS-SOLの自社クラウド基盤への展開も期待されています。

「NISHIKI/電力CIS」は電力小売自由化におけるユニークなビジネスとなり、多方面から注目されています。そのビジネス拡大をNutanixが支えています。

本事例の詳細は、以下リンクよりご覧いただけます。

http://www.nutanix.jp/resource/ks-solutions/

(以上)

Nutanix Inc.について

Nutanixは、ITインフラストラクチャーをその存在さえ意識させない「インビジブル」なものに変革することで、企業のIT部門が、ビジネスに直結したアプリケーションやサービスの提供に注力できるようにします。Nutanixのソリューションは、Webスケール技術とコンシューマーグレードなデザインによって、サーバー、仮想化機能、そしてストレージを、耐障害性能に優れ、ソフトウェア・デファインドで高度なマシン・インテリジェンスを備えたソリューションとして統合しています。広範なエンタープライズ・アプリケーションに向け、予測可能なパフォーマンス、クラウドのようなリソース活用や強固なセキュリティ機能、さらにシームレスなアプリケーションモビリティ機能を提供します。詳細については、www.nutanix.jp をご覧いただくか、Twitterをフォローしてください (@nutanix)。

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