お客様

TISのクラウドサービス基盤を Nutanix で標準化

お客様へのサービス提供 までの期間を圧倒的に短縮。 
スモールスタートが可能で拡張性 の高い専有型IaaS提供を実現。
PCI DSS準拠のインフラを提供。

業界

システムインテグレーション

ビジネスニーズ

  • 拡張性の高いプラットフォーム整備
  • 3層構成からの脱却による設計、構築、運用 工数の削減
  • 教育コスト含めた人件費の削減 

ソリューション

Nutanix Cloud Platform

アプリケーション

  • VMware ESXi

導入メリット

  • クラウドサービス基盤の標準化を実現
  • 環境デリバリーまでの期間を3分の1程度に短縮
  • スキルセットの共通化により人件費を3分の 1に圧縮可能
  • PCI DSS準拠に向けた環境づくりにも貢献

初回導入においてもトラブルなく短期間で 導入できたこと、リリース後も安定的に稼働 していること、今後はビジネス拡大に応じて 容易にスケールアウトできるプラットフォーム を標準で採用したいことから、迷わず Nutanixを選択しました

TIS株式会社 プラットフォームサービス本部 プラットフォームサービス事業部 プラットフォームサービス第2部 エキスパート 松井 敬 氏

導入の背景

独立系インテグレーターとして1971年に創業し、金融業界をはじめさまざまな業界にITソリュー ションを提供しているTIS株式会社。企業の成長戦略や幅広いソリューションをサポートするIT プラクティスについてアドバイスを提供し多くの顧客を支援しています。基幹システムから競争力 を生むアプリケーション開発、システム運用のプラットフォームまで、経営課題に応えるためのさま ざまなソリューションを提供しています。金融系に強い同社はFinTech分野にも積極的に投資を 行い、特にセキュリティのベストプラクティスを念頭に、クレジット業界のセキュリティ基準である PCI DSS対応ソリューションも展開しています。

TISのプラットフォームサービス本部は、データセンターやクラウドサービスを中心にビジネス基盤 を提供するプラットフォームサービスを展開しています。東京および大阪に展開しているデータ センターを基盤に独自のクラウドサービスである「TIS ENTERPRISE ONDEMAND Service (以下、T.E.O.S.)」を提供する一方、AWS(アマゾン ウェブ サービス)を中心とした他社が展開する クラウドサービスなど、マルチクラウドでお客様のビジネスを根幹から支えるプラットフォームサー ビスを展開しています。

今回TISは、顧客からプライベートクラウド基盤の引き合いがあり、「T.E.O.S.」のサービスの一つ である専有型IaaSサービス「TIS ENTERPRISE ONDEMAND Service - HOSTED PRIVATE Service(以下、HPS)」を活用するプロジェクトを受注しました。この案件では、新しく先進的な 基盤を構築することになったと同本部 プラットフォームサービス事業部 プラットフォームサービス 第2部エキスパート 松井敬氏は当時を振り返ります。「従来のHPSでは、サーバー・SANネットワーク・ ストレージを組合せる3層構造のアーキテクチャを採用していたため、構成機器が多く、ストレージ やネットワークの管理負荷が大きいという課題がありました。同時に、ビジネスの拡大に応じて 柔軟に拡張できる基盤が望まれていました。そこで新たな環境として検討されたのが、拡張性に富む 基盤を構築できるハイパーコンバージドインフラでした」。

ソリューション

TISは、ハイパーコンバージドインフラ製品を導入することで、設計から構築までの納期短縮、ならび に日々の運用工数も削減できると考えました。「構成機器が少なくなれば、障害対応時にも大きく 工数を削減でき、価格競争力のあるサービスが提供できると考えました」と、松井氏は語っています。

Nutanixは、TISとしての採用実績があり、その信頼性は高く評価されていました。「社内の仮想 デスクトップインフラ (VDI) 基盤として採用実績があっただけでなく、お客様向けのインテグレー ションでも活用した実績が数多くありました。サーバー仮想基盤としての採用実績は多くはなかった ものの、きっかけがあればぜひ使ってみたいという思いはありました」と語るのは同部 伊藤宏樹氏 です。そこで、先行して実績のあったチームからメンバーを招集し、ハードウェアの調達から構築まで、 2カ月にも満たない短期間でプラットフォームを整備しました。「機器調達の後、環境整備はわずか 数週間という短い期間でプラットフォームを構築、トラブルもなく無事に本稼働にこぎつけること ができました」。

その後、金融業界のセキュリティ標準であるPCI DSSに準拠した基盤を整備するプロジェクト等でも、 プライベートクラウド基盤での実績をベースにNutanixが採用されました。「初回導入においても トラブルなく短期間で導入できたこと、リリース後も安定的に稼働していること、今後はビジネス 拡大に応じて容易にスケールアウトできるプラットフォームを標準で採用したいことから、本件で も迷わずNutanixを選択しました」と松井氏。 

導入効果

現在は、TISが提供する専用型IaaSやPCI DSS準拠のIaaS基盤にNutanixが採用され、すでに一部 はノード追加などの拡張が行われています。特にPCI DSS準拠のIaaS基盤は、2020年に向けたPCI DSS準拠の必要性から、非常に多くの引き合いを頂いており、TISが提供するリテール決済ソリュー ション「PAYCIERGE」の基盤の一部としても使われています。このPCI DSS準拠の要件に対応できる こともNutanix選定の要因の1つでした。「開発段階からセキュリティを考慮してデザインされており、 PCI DSSに準拠可能なプラットフォームという点でもNutanixは評価できます」と語るのは同事業 部 プラットフォームサービス営業部 兼 プラットフォームサービス第2部主査 島村和俊氏です。島村 氏は、過去のVDI構築や顧客向けのインテグレーション案件で、さまざまなNutanix製品を導入し た経験があり、Nutanix活用のノウハウも豊富に持っていました。

クラウドサービスの基盤としてNutanixを導入した結果、全体的な工数が大きく削減しました。 システム設計は、以前は全体構成のフィジビリティスタディも含めて2~3カ月程度かかっていたも のが、Nutanixで標準化したことで1カ月未満に短縮。さらに、TISは、構成管理や障害対応などの 工数も大きく削減できるだろうと考え、同時に、インフラ管理の工数を下げることで、顧客に競争力 のある価格が提示できるようになると評価しています。

また、従来の3層構成ではスタックごとに選択肢が多いため、それぞれの機器に精通したエンジニア を確保する必要がありました。Nutanixで基盤を標準化することで、構成機器数を減らすことができ、 エンジニアの教育コストや人件費を3分の1ほどに減らせるのではないかと、松井氏は期待してい ます。さらに、Nutanixであれば、同じスキルセットでさまざまな規模や要件の案件に対応できると 伊藤氏は評価しています。

Nutanixのサポート力についても高く評価しています。「Nutanixのグローバルサポートを受けていま すが、日本語で対応いただけており言語の不安もありません。対応いただく方もVMwareなど仮想 化のエキスパートがアサインされ、深い質問にも回答いただけます。従来、海外の製品を採用する場 合ではサポートが問題になるケースが多くありますが、Nutanixではそれがありませんでした」と伊藤 氏。また、島村氏は「構築が早くなり運用負担が減るだけでなく、導入段階や提案段階、見積もり作 成など商談の各プロセスに応じて必要な情報を迅速に提供いただくなど、トータルでスピーディに対 応いただいています。その結果、お客様への対応スピードが上がるなど、営業活動においてもその効 果が表れ始めています。」とNutanixの対応力について評価しています。

今後の展開

今後、TISは同社が提供するホステッドプライベートクラウドサービスをはじめとしたさまざまな プラットフォームの基盤としてNutanixを採用し、標準化を進めていきたいと考えています。 「T.E.O.S.」には専有型だけでなく共有型IaaSもラインナップされています。大阪のデータセンター でも共有型IaaSを動かすためのサービス基盤を新設する計画で、その基盤としてNutanixの採用 を検討しています。また、TISは、Nutanix Technical Championの受賞者を擁する国内唯一のSIer で、今後も積極的にエンジニアを育成していきたいと語っています。

さらに、松井氏はプラットフォームとしてのIaaSに付加価値を追加して新たなサービスを提供して いきたいと語っています。「例えば、SAPが動く基盤として提供する、ディザスタリカバリを標準的 なサービスメニューとして提供するなど、IaaSに新たな付加価値を与えていきたい」。今後、TISは アプリケーションに最適なプラットフォームの検討を進める予定で、そのための技術支援について もNutanixに期待しています。 

Nutanixのグローバルな活用についても視野に入れていると島村氏は語ります。「海外の現地法人 向けにデータセンターを借り、Nutanixをプラットフォームとして活用するという案件も出ています。 Nutanixはグローバルに展開していますし、ソフトウェアであれば国内からの一元管理も可能な はずです」。 

現状は仮想化基盤としてVMwareが中心となっていますが、今後実績を積み上げてNutanixが提 供するAHV (Acropolis Hypervisor) についても検討していきたいと伊藤氏。「コスト面はもち ろんですが、ハードとソフトが一体化することでサポートが一本化できるようになります。すでに具 体的な案件で採用が決まっており、そこを試金石としてどこまで使えるのか検証したい」と今後の 展望を語りました。