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Forrester TEI: NutanixでEUCを実行することで3年間で164%のROI、6カ月未満の回収期間を達成

Anand Akela、John Charles Williamson共著

現在の企業にとっては、従業員の安全、健康、生産性、そしてコミュニケーションラインを確保することが最も差し迫った課題となります。従業員の安全と健康に関しては、在宅勤務が不可欠となることが多く、生産性とコミュニケーションの保持に関しては、デスクトップ、アプリケーション、データへのシームレスで確実かつセキュアなアクセスが求められます。エンドポイントデバイスの管理は、平時であっても複雑で高額かつ時間がかりますが、特に現在の状況においてはこうした条件が飛躍的に高まります。エンドユーザーコンピューティングソリューション―仮想デスクトップインフラストラクチャー (VDI) やサービスとしてのデスクトップ (DaaS) ―などは、こうした分野での代替案として存在感を示し始めています。両者は多くのユースケースにおいて、現状における事業計画上の課題解決に最適となるほか、企業が仕事の未来やこれから待ち受けている様々な混乱に備えて有効に使い続けることができるようにします。

こうしたソリューションは何も新しいものではありません。現時点で既に成熟した存在であるものの、これまでに多くの企業が複雑性、コスト、またはその両方を理由にそのメリットを活かそうとしませんでした。インフラストラクチャーをめぐる複雑性が原因となり、テクノロジーおよびビジネスリーダーは、メリットよりもコストが高くつくのではないかと疑問に感じていました。実際、そうしたケースもありました。 

Nutanixは、こうした課題に正面から取り組んだ ハイパーコンバージドインフラストラクチャーサービスとしてのデスクトップソリューションを開発し、シンプルで拡張可能かつセキュアな運用を提供することで、ようやくEUCのメリットの約束を果たしました。Nutanix EUCソリューションは、CitrixVMwareのVDIソフトウェアをあらゆる規模で駆動しており、高性能なクラウドサービスとしてのデスクトップも提供します。 

Nutanixが生み出す違い

最近、Nutanixはフォレスター・コンサルティングに対し、NutanixでEUCソリューションを実行した場合に顧客が得た価値を表すTotal Economic Impact™調査の実施を委託しました。結果は、驚くべき内容となりました。ごく一部の例を挙げるだけでも、3年間で164%のROI、6カ月未満の回収期間、そしてユーザーエクスペリエンスの向上による何百および何千時間もの節約が明らかになったのです。

フォレスターは、EUCワークロードをサポートするためにレガシーインフラストラクチャーからNutanix HCIに乗り換えたNutanixの顧客にインタビューして、その経済的影響を測定しました。また、投資判断にまつわるコスト、メリット、柔軟性、そしてリスク要因を考慮した財務モデルフレームワークを構築しました (TEIの手法の詳細に関してはアンケート調査をご覧ください)。そして、インタビューを実施した企業をベースにした「合成企業」を設計し、Nutanixを実装した場合の影響を特定・評価しました。    

フォレスターによる調査の結果、Nutanixの顧客をベースとする合成企業は3年間で1,300万ドルの正味現在価値を実現したことが分かりました。つまり、ソリューションに800万ドル (ライセンス供与、実装、トレーニング、運用リソース (FTE)を含む) を費やしたものの、利益は2,100万ドルに上ります。

その他の主な調査結果: 

  • 設備投資の最大35%減。フォレスターは、企業のハードウェアの節約分だけで1,370万ドル以上を占めると推測しています。 
  • デバイスプロビジョニング速度の90%向上。NutanixのVDIは、劇的に短いプロビジョニングサイクルを提供することで、企業に270万ドル分以上の価値をもたらします。 
  • シンプルなEUC管理によって3.25 人の正規雇用労働者を解放し、イノベーションを推進。自己最適化および自己修復機能を含むシンプルな運用によって、管理者は企業に付加価値を提供するタスクに取り組めるようになります。 
  • VDI方式によるシンクライアントの導入によりデバイスのリフレッシュサイクルを2年延長することで、最大で150万ドル分を節約。 

NutanixクラウドプラットフォームでEUCへの投資金額をフル活用

フォレスターは、顧客が中核的なNutanixハイパーコンバージドインフラストラクチャーソリューションから得たと報告したメリットを中心に経済モデルを構築しました。ただし、Nutanixクラウドプラットフォームは、顧客がNutanixのEUCへの投資からさらに多くの価値を引き出すことができるよう、様々なサービスを提供しています。  

信頼できる事業継続性とディザスタリカバリ 

世の中がパンデミックに取り組む中、ITエグゼクティブにとっては事業継続性が最大の関心事となっています。ビジネスアプリケーションの最高レベルの可用性を確保するには、異なるアプリケーションティア、データセンター内、そしてクラウドという、あらゆるレベルでの信頼性を含めた包括的アプローチが求められます。Nutanixクラウドプラットフォームのデータセンターサービスは、顧客がビルトイン型リカバリプランニングおよびオーケストレーション性能を用いて自社のDRサイトを構築するか、サービスとしてのディザスタリカバリのサブスクリプションをNutanix Xi Leapとして提供することでサポ―トします。

最近ローンチされたNutanix Clustersを通じて、企業は、Nutanixのオンプレミス型クラウド、マネージドサービスプロバイダー、またはAWSやその他のパブリッククラウドプロバイダーなどのハイパースケーラーを含む、様々なクラウドソリューション上で実行中のNutanixクラスタに仮想デスクトップを容易に移行できます。

さらに、Nutanixクラウドプラットフォームでは、顧客がNutanix Mineを利用することで、アプリケーションとデータをバックアップできます。Nutanix Mineは、VeeamとHYCUの業界トップのデータ保護ソフトウェアを駆使して各企業特有のビジネスニーズに応える、統合型セカンダリストレージプラットフォームです。そして、長期保存の場合、顧客は、Nutanix Objectsを利用してデータをあらゆるS3互換オブジェクトストレージサービスにバックアップできます。

ランサムウェア攻撃に対する強力な防御 

ランサムウェア攻撃が増加していますが、これはデータアクセスを拒否することがデータ窃盗と同じくらい儲かることに犯罪者が気付いたためです。ランサムウェアとは、企業のデータを暗号化して、支払いが行われるまでアクセスを阻止する攻撃です。残念ながら、エンドユーザーデスクトップはよくある感染経路になります。リモートワーカーが増加したことでEUC展開も増加しており、ランサムウェア攻撃の予防、検出、そして攻撃後の復元に関する戦略を検討することが重要になっています。  

ランサムウェアに対処するには、効果的な予防戦略およびツールが必要です。Nutanixクラウドプラットフォームは、業界のベストプラクティスによって堅牢化と安全性を確保しており、企業はそのビルトイン型監査および修復性能を通じてランサムウェア攻撃を防止することができます。Prism Centralは、ロールベースアクセス制御 (RBAC) をHCIストレージと仮想化に提供しており、ディレクトリサービスおよび多要素認証の利用サポートを含む、IDおよびアクセス管理 (IAM) をサポートします。Flowによるマイクロセグメンテーションを伴うNutanix AHV仮想化の導入によって、セキュアな構成および監査機能をハイパーバイザーレイヤに拡張できます。Flowが提供する仮想マシン向けネットワークおよびアプリケーションのセグメンテーションは、ランサムウェア感染の拡散と影響を食い止めることができます。ランサムウェア攻撃からデータを保護するため、Nutanix Objectsは主要なデータおよびイメージのバックアップ用にWORMモードで不変のストレージバケットを作成できます。

ランサムウェア攻撃が発生した場合は、迅速な検出と被害の最小化が極めて重要になります。Nutanixクラウドプラットフォームには、これを可能にする複数の機能が備わっています。Nutanix Prism Proは、リソース使用率に異常が起きた場合、洞察とアナリティクスを提供してアラートを発報します。Nutanix Filesに含まれるインテリジェントアナリティクスエンジンは、ファイル共有活動および異常に対する洞察を提供します。X-Playのコードレスなタスク自動化と組み合わせることで、アラートとイベントはセキュリティ機能をトリガーしてランサムウェアとその拡散を抑え込みます。 

また、事業継続性およびディザスタリカバリ (BCDR) 計画には、自然災害以外の多くのことが包含されている点を忘れてはいけません。企業は、ランサムウェア攻撃などの悪意ある活動が発生した場合に備えて、データリカバリと継続的な事業運用に備える必要があります。 

コストインテリジェンスおよびコスト最適化によって効果的なクラウド戦略を推進 

企業は、かつてサーバーおよびVMスプロールを管理する必要があったように、今度はマルチクラウドおよびハイブリッド環境に跨るクラウドリソースのスプロールに直面しています。企業がハイブリッドクラウドへの投資から妥当な運用益を得るには、仮想アプリおよびデスクトップを実行中のクラウドリソースを統合する必要があります。

Nutanix Beamは、企業が自動コストガバナンスポリシーを通じて総クラウド支出を抑制できるようにします。Beamは、クラスタ、VM、またその他のサービスを含めたパブリックおよびプライベートクラウドの支出に関する統合型の可視性を提供します。プライベートクラウドの場合は、構成可能な業界標準に基づき算出される、ハードウェア、ソフトウェア、電力および冷却費、データセンターインフラストラクチャー、通信、およびIT管理者の給与などの必須コストを捉えます。  

企業は、クラウドコンサンプションを記録してBeamで総合的なハイブリッドクラウド支出を管理することで (特定のユーザー、チーム、アプリケーション、予算の所有者を含む)、チャージバック (コスト配賦) ポリシーを有効にして、予算アラートを設定できます。また、Beamは、クラウドリソースの自動適正サイジングならびに使用履歴に基づくインテリジェントなリソース調達を通じて、企業がコストカットを実現できるようにします。

仮想ユーザープロファイルと部門データの効果的なストレージ 

企業は、管理オーバーヘッドの削減、従業員の生産性向上、そしてコストカットを目的にエンドユーザーコンピューティングに注目しています。しかし、リモートデスクトップのユーザープロファイルおよび部門データの非効率な保管は、EUCソリューションが提供する価値を損ねてしまう場合があります。ネットワーク接続型ストレージ (NAS) の約束は、ファイルストレージに伴う苦労を低減することでした。しかし、これもサイロ化したインフラストラクチャーであることから、依然として複雑性と非効率性に苛まされています。完全統合型ファイルサーバーソリューションであるNutanix Filesは、卓越したパフォーマンスの提供、エンタープライズグレードの可用性と回復力、そしてクラウドライクな柔軟性、使い勝手の良さ、拡張性を提供します

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10年前にNutanixが創業した際、ハイパーコンバージドインフラストラクチャーの斬新な可能性を最初に示したのがエンドユーザーコンピューティングでした。Forrester TEI調査は、NutanixのEUCがシンプルかつ拡張性に富むセキュアなソリューションとして、顧客に卓越した価値を提供することを認めています。Nutanixは、エンドユーザーコンピューティング向けに最も包括的なプラットフォームを提供します。これには、クラウド統合および管理、統合型の1-クリックまたはゼロタッチストレージ運用、高度なセキュリティ性能、コストインテリジェンスおよび最適化、業界トップの事業継続性およびディザスタリカバリ性能がもたらす著しい効率性が含まれています。   

詳細はhttps://www.nutanix.com/solutions/end-user-computingにアクセスして、Nutanixが従来型仮想デスクトップおよびアプリケーション実装の落とし穴を排除する方法をご覧ください。 

また、こちらをクリックすると、NutanixでEUCを実行した顧客のユーザーエクスペリエンスを含む、調査の全容をお読みいただけます。 

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