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ダイヤモンドは永遠の輝き、しかし、「データ」はそうではない

 ディプティ・パルマー*/フリーライター

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私たちは日常生活の中で想像できないほどの多くのデータを作り出している。コンピューターが増加し続ける現代では、この瞬間も多くのデータを生成し、そして共有している。今日ほど、これほど多くの多種多様なデータが、幅広い目的のために様々なデバイスを介して、様々な形式で生み出されたことはない。

グローバルで展開するコンサルティングファームのPwCの調査によると、世界で4.4ゼタバイトのデータがすでに蓄積されており、2020年までには10倍に増加すると推定している。さらにIT分野の市場分析などを専門とする調査会社IDCの報告によると、2025年までに毎日約463エクサバイトのデータが生成されるとのことだ。

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いまや、データはビジネス上の大きな意思決定を可能にすることを明らかにしている。データは最先端の研究、開発、イノベーションに基づいている。また、データは数十億ドル規模のAIおよび機械学習のバックボーンにもなっている。そしてデータ漏洩は、民主主義の運命に少なからず影響を与えている。

データがもたらす影響という意味で、身近なところでは、データは明日雨が降るか教えてくれるだろう。私たちの周りにはビッグデータ、クリーンなデータ、破損したデータ、統計データ、そしてWebデータなど、様々なデータがある。

データの基本的なポイントはシンプルだ。「情報」は世界のビジネスを循環させ、その結果、多くの場合、データは必要なときにいつでも検索して利用できる永続的なものとして扱われている。

ただし、このデータのすべてが本当に重要であるとは限らない。個人や組織が日々生成するデータの多くは単なる「ノイズ」だ。多くの場合、データを取得できるということは、ただ単に、キャプチャが可能なだけなのだ。意思決定について実際の役割を果たさないデータ、規制要件やコンプライアンス要件に縛られていないデータ、何十年もサーバー上に放置され忘れ去られたデータ。これらはすべて、ただゴミを増やしているに過ぎない(GIGOの勝利だ!)。

データを取り巻く最も悪いことは

企業や組織は無益なデータのために高額の投資を続けている。企業は、適切なデータ・ストラテジーを開発し、収集、保存して、「使える」様々なタイプのデータに優先付けをする必要性がある。

無駄なデータにかかるコストは

人は何年も使っていないものにこだわり、保管し、棚のスペースを全く無駄にしていることはそう珍しくない。しかし、このようなことが企業・組織において許されてしまうと、コストは急速に増大する。ある調査によると、企業は、不要なデータを保存しないようにするだけで、年間620億ドルを節約できると想定されている。

これは直接的なリソースの無駄であるだけでなく、それに付随する費用もかさむということだ。本当に重要なデータ用を保存したいのに、ストレージが利用できないことは企業にとって大きな痛手だろう。

この問題は、データエラーのコストとデータ品質の低下に相関し、収益性と事業成長に悪影響を及ぼしている。この問題について、マサチューセッツ工科大学スローンマネジメントスクールのレポートによると、ほとんどの企業の収益の10〜15%でこの数字を計上している。

データの成熟度と業績への影響

組織が得られたデータをどのように管理しているかは、データの成熟度のバロメーターであり、ビジネスの成長と収益性に大きく寄与する。ガートナー社では、データ成熟度を1から5までの尺度で分類している。

基本的なレベルでは、データはサイロの中に存在しているだけで、その潜在能力を最大限に活用すされてはいない。データ分析はスプレッドシートを使用した初歩的なもので、顧客との取引データだけが主なビジネスの焦点とっている。

また、規模が大きくなるにつれて、組織はデータを共有し、分析し、データから洞察を導き出すことができるようになるだろう。行動の指針は、データ駆動型になり、かつ、データ分析はビジネスに欠かせないものになる。そして成長を促し、イノベーションに拍車をかけるだろう。

驚くことではないが、世界中の196の企業を対象にしたガートナーの調査によると、約60%の企業が、データの成熟度が最低レベルの3にあたることがわかった。そして、調査対象のすべての組織でデータの成熟度が不足している理由の1つが、不十分、つまり、完全に欠落したデータ・ストラテジーであることがわかった。

真のデータ・ストラテジーを生み出すためには

企業や組織のデータ・ストラテジーを開発する際に考慮すべきいくつかの重要なポイントがある。●ビジネス戦略 「データ・ストラテジー」はビジネス戦略の副産物であり、その逆ではない。データコンサルティング会社インフォメーション・ディフェンス社のCEOであるアンディー・ヘイラー氏は「データ・ストラテジーは、ビジネス戦略を調整しながら推進する必要がある」と語っている。

これは論理的に思えることかもしれない。しかし実際は、企業がビジネス的現実から完全に切り離されたデータ・ストラテジーを作成しており、また、データの利用率も低下、誤ったデータも使われている。そしてそれは、非効率的で安全ではないストレージオプションを利用することで、データが失われるという問題を抱えているのだ。

●整合性 もう1つの重要な要素は、企業はデータの完全な整合性を保証することだ。これは、データ管理ポリシーにより、エラー、脱落、誤解がさまざまなデータセットに侵入することを積極的に防ぐことを意味する。すべての重要なデータは、特に規制当局の管轄下にあるデータは、将来使用するためにクリーンアップして保存する必要がある。

このためには、ニュータニックスのデータ保護や災害復旧技術などのオプションを使い、仮想化された情報をVMやアプリから保護して、ストレージとアクセスの運用コストを削減するのも有効な手段だろう。

●アクセスとセキュリティ 正しいデータ戦略の主要な機能の1つは、データのセキュリティとアクセシビリティのバランスを提供すること。データ漏れや、盗難を防ぎながら、適切な人材が適切なタイミングで簡単にアクセスできるようにすることには注意が必要だ。

オンサイトでのデータウェアハウスには、ファイアウォールとセキュリティシステムが存在するが、プライベートクラウドとパブリッククラウド内のデータのセキュリティ機能に対する十分な認識はない。

ハッシュ化とソルティングは、パスワード、社会保障番号、雇用記録、個人を特定できるすべての情報などの機密データのデータを保存する上で基本的な前提条件だ。ユーザーの2要素認証を設定し、パスワードを安全に作成および管理するためのベストプラクティスなトレーニングが必要だ。

●リテンション データ管理のためのクラウド(パブリック、プライベート、またはハイブリッド)の大規模な採用は、これらのストレージソリューションがもたらす信頼性、スケーラビリティ、および速度の明確な兆候である。

ただし、データを保存するための古くて新しい磁気テープへの関心は、時代に合わせてアップグレードされているメディアに対する信頼を示す。記録管理からコンプライアンスに至るまで、適切なタイプのストレージオプションを選択すると、コスト、データの整合性、アクセス性に直接影響する。

●コスト 私たちは最終的に収益について考えなければならない。新しいテクノロジーがどんなに刺激的であるように見えても、考慮すべき予算がある。企業のそれぞれのCFOは、それを使用しなかった場合のコスト、管理に必要な人のタイプとスキルレベル、必要なサポートインフラストラクチャなどそれらを維持するコストも含め比較検討する。

導入し管理するには費用がかかる

データコミットメントを合理化する良い方法は、ビジネスの副産物ではなく、リソースとしてデータを示すことだ。

結果を表示するためにいくつかのリソースに注意を払いながら、投資をする必要性があるのと同じように、データについても、ビジネスの強化、スケーリング、ビジネスを成長させる可能性のあるデータを特定し、一方で、最終的には重荷となっているデータを手放すことも必要だ。


これまでに、整理整頓について4冊の著書を出版した、片づけコンサルタントの近藤麻理恵氏は「目に見える混乱は、乱れの本当の原因から私たちの気を散らすことに役立ってしまう」と語っている。

(2019年9月27日, THE FORECAST by NUTANIX)
記事構成:ニュータニックス・ニュース! 編集部, Nutanix Japan

*ディプティ・パルマー氏はフリーライター。CIO.com、Entrepreneur、CMO.com、Incに寄稿している

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