Nutanix、本番環境でエージェント型AIを柔軟に展開・ 運用できる環境を提供

*本プレスリリースは米国カリフォルニア州サンノゼで現地時間2026年8月26日に発表されたプレスリリースの抄訳版です。原文はこちらをご参照ください。さい。

プレスリリース
2026年9月8日

ハイブリッドクラウドのリーダーでありAIイノベーターであるNutanix Inc. (本社:米国カリフォルニア州、プレジデント兼CEO:Rajiv Ramaswami、 以下、Nutanix)は、Nutanix Enterprise AI(NAI)2.8の一般提供を開始し、Nutanix Kubernetes Platform(NKP)2.19の一般提供を近日中に開始する予定であることを発表しました。さらに、パートナーが拡大するAIビジネス機会を活用し、成長を加速できるよう、新たなインセンティブ、プログラム、リソースを発表しました。

AIの導入に際し、多くの企業は大きな課題に直面しています。AIによってコンテナへの移行が進む一方、重要なアプリケーションやデータは依然として仮想環境とコンテナ環境の両方に分散しています。こうした分断により、企業は既存のアプリケーションやデータと並行してAIを活用するために、新たなインフラを構築して環境のサイロを招いたり、データを移動したり、既存ワークロードの再設計が必要に迫られる可能性があります。こうした課題に対応するため、Nutanixは、従来型アプリケーションと最新のAIワークロードを同一環境で並行して実行する、ガバナンスの行き届いたデュアルネイティブのアーキテクチャを提供します。これにより、インフラストラクチャはワークロードを柔軟にサポートできるほか、主要なシリコンパートナーとの統合を通じ、顧客企業には選択肢と柔軟性が提供されます。

Nutanixは、既存のデータ環境にAIを導入することで、コストのかかるアーキテクチャの再設計や、ネットワークおよびデータレイヤーのさらなる複雑化を伴うことなく、サイロの削減とROI(投資対効果)の迅速な実現を支援します。

Nutanix Cloud Platform(NCP)の機能をさらに拡張するNAIとNKPは、一貫性のあるコントロールプレーンを通じ、AI、コンテナ化されたアプリケーション、仮想ワークロードの実行・管理・ガバナンスを安全に適用できるよう設計されています。これらはNutanix Cloud Infrastructure(NCI) 7.6で導入された、仮想インフラストラクチャ上でAI向けにニア・ベアメタルのパフォーマンスを提供する中核的なプラットフォーム機能を補完するものです。これらを組み合わせることで、アーキテクチャの選択肢を制限し、コストの増加やプラットフォームの大幅な変更に伴う業務への影響を招く従来のインフラストラクチャスタックに代わる、柔軟な選択肢を企業に提供します。

パートナー向けには、新プログラム「Powered by Nutanix: Verified Services」の提供を開始します。本プログラムは、顧客のライフサイクル全体で検証済みかつ収益性の高いサービス事業の構築を支援し、パートナーが業界の大きな変革や次世代AIの導入によって創出される新たなビジネス機会を活用できるよう支援するものです。

こうした柔軟な新サービスの提供を支援するため、Service Provider Centralは、柔軟性に優れたマルチテナント型クラウド基盤を提供します。これによりサービスプロバイダーは、自社の事業戦略やニーズに応じて、インフラストラクチャ、プラットフォーム、クラウドネイティブ、AIの各種サービスを柔軟に拡大・展開するために必要なコントロールを確保できます。

Nutanix Inc.のExecutive Vice President, Product ManagementであるThomas Cornely氏は、次のように述べています。

「エンタープライズAIの導入にあたって、企業が現在の業務を支える既存システムを再構築する必要はありません。Nutanixのデュアルネイティブ・アーキテクチャにより、お客様は既存のアプリケーションやデータを活用しながらAIを導入し、それぞれのワークロードを最適なインフラ上で実行することができます。また、VM、コンテナ、AIにまたがって、一貫した運用とガバナンスを実現できます。これにより、新たなサイロを生み出したり、将来的な選択肢を狭めたりすることなく、AIの実運用に向けた現実的な道筋を企業に提供します。」

さらに、ニュータニックス・ジャパン合同会社のコーポレート・バイスプレジデント 兼 代表執行役員社長の今井浩は、次のように述べています。

「日本企業は、既存のアプリケーションやインフラストラクチャのサポートを継続しつつ、AIへの取り組みを具体的なビジネス成果につなげることが求められています。エージェント型AIの導入が加速する中で重要となっているのは、本番環境に求められるガバナンス、セキュリティ、一貫性を確保しながら、AIを大規模に運用するための、よりシンプルな方法を見出すことです。お客様は、大規模なアーキテクチャの再設計を行うことなく、自社のニーズや状況に応じて柔軟にAIを導入できる環境を求めています。同時に、パートナーやサービスプロバイダーにとっても、お客様のモダナイゼーションを加速する新たなAIおよびクラウドサービスを開発する大きな機会が生まれます。」

Nutanix Enterprise AI:すべての要素を再構築することなく、企業データでAIを活用

NAIは、ハイブリッド環境全体でAIワークロードを展開・管理・拡張するための、統合されたセキュアなプラットフォームを提供します。これにより、企業はAIエージェントやモデルに対するガバナンスを適用し、トークンの使用状況を包括的に可視化できます。また、可観測性メトリクスを組み込んだシンプルなインターフェースと、使いやすいモデル・アズ・ア・サービスを通じてAI開発を効率化できます。これらを、セキュリティ、拡張性、既存インフラストラクチャとの統合を確保しながら実現します。

NAI 2.8の主なアップデート内容は以下の通りです。

  • エージェントゲートウェイ:セキュアで統合された窓口として機能するMCP Gatewayを一般提供します。これにより、AIエージェントはカスタム開発を必要とせず、ツールやデータに安全にアクセスできるようになります。これに加えて、NutanixはNCP向けのModel Context Protocol(MCP) サーバーも提供開始しました。これにより、顧客はNutanixが管理するインフラストラクチャへのセキュアなアクセスを確保しながら、エージェント型AIアプリケーションを構築できます。
  • プライベート推論:新たに強化された高度な推論機能およびファインチューニング機能により、テンソル並列処理を用いたLLM向けのスケーラブルなマルチGPU推論を可能にし、エンタープライズLLMワークロードに対して、高スループットのサービングと低レイテンシの応答を実現します。さらに、バッチ推論や投機的デコーディングにも対応します。主な特長は以下の通りです。 

1) パラメータ効率に優れたファインチューニング:小規模モデル(80億パラメータ未満)向けの低ランク適応(LoRA)ファインチューニングをサポートしており、企業は単一GPUの演算リソースを使用し、プライベートなドメインデータに基づくオープンLLMのカスタマイズをコスト効率の高い方法でカスタマイズするほか、アダプターをサービングパイプラインに直接、シームレスに展開できます。

2) スケーラブルなマルチGPUサービング:テンソル並列処理による高スループットのマルチGPU推論を可能にし、企業のハイブリッドクラウド環境全体で高速かつ分散型の推論サービスを実現します

3) 投機的デコーディング:軽量なドラフトモデルを用いてLLM推論のトークン生成を最大2.5倍高速化し、モデルの精度を損なうことなく出力レイテンシを短縮します。

  • ローグAIに対するセキュリティの強化:エージェント型AIの普及に伴い、モデルがサンドボックスから逸脱するリスクも高まる中、セキュリティは極めて重要です。NAIは、きめ細かなアイデンティティ/アクセス管理(IAM)、カスタムロール、シームレスなモデル共有を備えたNutanixのプラットフォームとAPIを通じ、不正モデルに対して堅牢な保護を提供します。これにより、最小権限の原則に基づくセキュリティを適用し、エージェントのセキュアな運用が保証されるとともに、アクセスは承認済みのロールのみに制限されます。さらに、エアギャップ環境でのNVIDIA NIMのデプロイにも対応しています。

Nutanix Kubernetes Platform:モダンアプリケーションとAIを支える、信頼性の高い本番環境対応基盤

NKPにより、企業は複雑でカスタマイズされたスタックを個別に組み合わせることなく、ベアメタルおよび仮想マシン上で稼働するコンテナの運用をシンプルに管理できます。次期リリースでは、エージェント型アプリケーションを大規模に構築・実行するためのAI向けに最適化されたプラットフォームを提供します。今後提供予定の主な機能は、以下の通りです。

  • NKP Metal :ベアメタルKubernetesの運用をHCIレベルまでシンプル化するために設計されており、OS、ファームウェア、コンテナのデプロイを自動化するとともに、エンタープライズ向けの永続ストレージをネイティブに提供します。これにより、複数のプラットフォームを組み合わせた環境に伴う運用の複雑さを解消します。
  • NKPフルスタック:NKP Metalがベアメタル環境の運用をシンプルにする一方、NKP on AHVは、堅牢性と俊敏性を備えた仮想化環境を必要とする企業にとって、引き続き中核となるプラットフォームです。Nutanix Flowと組み合わせることで、NKP on AHVは、AIエージェント向けにネットワークレベルのより強力なサンドボックス環境を提供するよう設計されており、ローグ攻撃(不正な攻撃)やラテラルムーブメント(横方向の移動)のリスクを軽減するために必要な隔離性を提供します。
  • AIアプリケーションカタログ:厳選・検証済みのAI/MLソフトウェア(Kubeflow、Milvus、Slurm)をワンクリックで導入でき、手作業による統合の手間を省くことができます。
  • ハードウェアとコンプライアンス:検証済みのGPU統合によるエコシステムのサポート拡大とともに、最新のAIワークロードに対応した動的なリソース割り当てを予定しています。

Cloud Native Computing Foundation(CNCF)認定のKubernetes AI Conformant Platform:

NKPは、エンタープライズAIワークロードの安定した運用に必要な標準化されたAPIと機能を提供するプラットフォームとして、CNCFの正式な認定を取得しています。

NVIDIAによるAIストレージ性能の検証と認定

高負荷なAIワークロードには、データを滞りなく処理し、GPUを最大限に活用するとともに、導入に伴うリスクを軽減できるインフラストラクチャが求められます。Nutanix Unified Storage(NUS)は、エンタープライズレベルのNVIDIA認定を取得しました。これにより、信頼性と相互運用性を備え、データのボトルネック解消に貢献する基盤を提供します。NUSは、GPUに直接接続する低レイテンシーかつ高スループットのデータパスを提供、GPUの利用率を最大化し、そして大規模な本番AIワークロードに対してリニアなスケーラビリティを実現します。

AIサービスの構築から収益化、成長までパートナーを支援

Gartner®は、「2029年までに、企業の55%がすべてのワークロードをVMwareから代替となるインフラストラクチャ提供ソリューションへと移行する(1)」と予測しています。こうした市場の変化や次世代AIの展開、その他の新たな機会の活用でパートナーを支援するため、NutanixはPowered by Nutanix: Verified Servicesプログラムを開始しました。

本プログラムは、検証済みのサービスを構築することで、より幅広いパートナーエコシステムが、従来の単発型の取引から、高い収益性が見込める継続的な収益モデルへ移行するための枠組みを提供します。本プログラムは、効率化されたオンボーディングプロセス、包括的なサービス提供キットに加え、ハイブリッドクラウドインフラストラクチャ、Kubernetes、仮想マシン移行に関する独自の認定制度を通じて、パートナーが顧客との関係をライフサイクル全体にわたって構築・管理し、価値提供までの時間を短縮するとともに、長期的な顧客維持につなげられるよう支援します。

Nutanixは、統合型のマルチテナント・コントロールプレーンであるService Provider Centralの一般提供開始も発表しました。これにより、VMwareからの移行を進めるサービスプロバイダー・パートナーは、サービスの構築や収益化において、より幅広い選択肢を得られます。

Service Provider Centralはプロバイダーに対し、インフラストラクチャ、アプリケーション、クラウドネイティブ、AIにわたる幅広いサービスを構築し、収益化するための、一貫した基盤を提供します。また、サービスプロバイダーのニーズに応じて、デプロイ先やライセンス体系を柔軟に選択できます。これにより、サービスプロバイダーはリソースの利用率を向上させ、利益率を維持できるほか、顧客企業に対しては、アプリケーションとAIワークロードをどのような環境で実行するかについてより多くの選択肢を提供できるようになります。

顧客企業のコメント

「Nutanix Cloud Platformはガバナンスを確保したデュアルネイティブのアーキテクチャを採用しており、仮想マシンとコンテナ上のアプリケーションとデータにAIを導入できます。これにより、当社が活用している本番環境全体でAIイノベーションを加速することができます。」

— Power International Holding グループ最高情報責任者 Jasim Abdul Rahman氏

業界アナリストのコメント

「Nutanixは現在、仮想マシンとコンテナの両方でネットワーキング、セキュリティ、データ保護などのサービスを統合する『デュアルネイティブ』モデルを導入しており、同社の主導する競争環境では、一貫したポリシー適用とライフサイクル管理が重要な差別化要因になりつつあります。レガシー、リファクタリング、クラウドネイティブといった様々な設計のアプリケーションが混在する中、企業はプラットフォーム全体で一貫性を確保することをますます重視しています。」

— IDC Matt Flug氏

エコシステムパートナーのコメント

「エンタープライズのお客様は、アプリケーションやデータがすでに存在する環境で、それぞれのワークロードに適したコンピュートリソースを活用しながら、AIを柔軟に展開できることを求めています。Nutanixとの協業により、AMD EPYC CPUおよびAMD Instinct GPUをベースとしたソリューションを提供することで、企業は選択肢を維持しながら、仮想マシンやコンテナ環境においてエージェント型AIを実運用移行し、運用を簡素化するとともに、ニーズに応じてスケールできるようになります。」

— AMD エンタープライズ・ビジネス・グループ担当 最高責任者(コーポレート・バイスプレジデント)Derek Dicker氏

「企業がエージェント型AIを導入し、複雑な業務プロセスの自動化を進める中、実運用環境に求められるパフォーマンス、セキュリティ、そして制御性を備えたインフラストラクチャが不可欠です。Ciscoはこうしたニーズに応じた基盤を提供します。Nutanixのガバナンス機能を備えたデュアルネイティブなクラウド運用モデルと組み合わせることで、企業は環境全体にわたり必要な統制を維持しながら、AIをどのように導入・運用するかについて、より柔軟な選択肢を拡大することができます。」

— Cisco Compute ゼネラルマネージャー兼シニアバイスプレジデント Jeremy Foster氏

「私たちContinent 8 Technologiesは、Nutanixとの緊密な協業を通じ、規制の厳しい業界向けの次世代クラウドサービスの発展に取り組んできました。Service Provider Centralの開発をはじめとする、Nutanixとの継続的な協業は、お客様に複雑な追加作業を強いることなく、最新のクラウドやAI機能の導入を支援することを目的としています。両社の連携により、規制の厳しい業界の企業が、必要なセキュリティ、コンプライアンス、運用管理を維持しながら、より迅速にイノベーションを推進し、中核となるビジネスに注力できる環境を実現しています。」

— Continent 8 Technologies 最高技術責任者 Edward O'Connor氏

「エージェント型AIの台頭により、AIサービスの提供方法は大きく変化しており、セキュリティとデータ主権の確保は、AIを活用するうえでますます重要になっています。Nutanixとの協業を通じて、当社は、企業やサービスプロバイダーが、ハードウェアベースの強制分離機能とセキュリティを備えた、高性能なマルチテナントAIプラットフォームを構築できるよう支援しています。これにより、機密性の高いデータやモデルを利用中も確実に保護しながら、次世代のAIファクトリーに求められる、安全性を確保したスケールと効率性を実現します。」

— Intel データセンター・ソフトウェア担当バイスプレジデント Bill Pearson氏

「企業は、インフラストラクチャ全体を一から見直すことなく、AIを実運用へ移行するための現実的なアプローチを求めています。SupermicroとNutanixは、高性能でAIに最適化されたシステムと、AIを既存のアプリケーションやデータにより近い場所で活用できる柔軟なソフトウェアプラットフォームを組み合わせています。これにより、お客様がAIの導入をシンプル化し、価値創出までの時間を短縮するとともに、必要なパフォーマンス、セキュリティ、制御性を確保しながら、エージェント型AIを柔軟に拡張できるよう支援します。」

— Supermicro 最高収益責任者 Matthew Thauberger氏

提供時期について

NAI 2.8とService Provider Centralは、一般提供を開始しています。NKP 2.19は近日中に提供開始予定です。

(1) Gartner, 2026 Strategic Roadmap for VMware Modernization, Julia Palmerほか、2026年4月7日 

GARTNERは、Gartner,Inc.およびその関連会社の商標です。

IDC, Nutanix .NEXT 2026: Enabling Customer Choice in Compute and Deployment Architectures, Matt Flug, 2026年4月10日

Nutanix Inc.について

Nutanixは、ハイブリッドクラウドのリーダーでありAIイノベーターとして、AIやアプリケーションの実行、そしてデータ管理をあらゆる環境で可能にする、安全で統合されたインフラストラクチャ・ソフトウェアプラットフォームを提供しています。

Nutanixは世界中のお客様より高い信頼を得ており、Global 2000企業の50%において、インフラストラクチャのモダナイゼーション、運用の簡素化、コストの抑制を実現しながら、AIによるイノベーションの加速を支援しています。

詳細については https://www.nutanix.com/jaをご覧いただくか、Xの公式アカウント@NutanixJapanをフォローしてください。

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