「Nutanix Cloud Platformの採用は、VMの移行ツール『Nutanix Move』の存在と大規模実績が決め手でした。従来基盤でのサービス提供が困難になるなか、Cloud IaaS事業を継続できたのは、Nutanixのプロダクトがあったからと言い切れます」
「Nutanix のおかげで、短期間で新たなIaaS基盤が構築でき、1,000社を超えるお客様のVM移行もスムーズに実現できていて、本当に助けられています」
1961年創業の株式会社大塚商会は「ITでオフィスを元気にする」というスローガンのもと、中小企業を主要顧客とする大手IT企業です。システムインテグレーション事業とサービス&サポート事業を中核に成長を続け、2025年度の連結売上高は1兆3,000億円を超えています。また、「オフィスまるごと」をコンセプトに、サービス&サポート事業ではクラウドサーバーの提供から運用・サポートまでをワンストップで提供し、中小企業のDXや業務変革を包括的に支援しています。
同社はこれまで、自社データセンターを活用したIaaSサービス「Cloud IaaS」を1,000社超の顧客に提供してきました。ところが2025年に入り、サービス基盤を巡る状況が大きく変化します。大塚商会 MMプロモーション部 サーバー・ストレージ課係長の鈴木 光博氏はこう明かします。「これまで利用してきた仮想化基盤は、メーカーによる使用ルールやライセンス料の変更が相次ぎ、お客様に対して安定したサービスを提供し続けられるかが不透明になりました。そうした状況下で、同基盤のサービスプロバイダーライセンスの契約について突然の変更通知があり、既存契約の更新が認められないという通達を受けました。結果として、新規のお客様へのCloud IaaSの提供を停止せざるを得なくなったうえに、ライセンスの失効により2027年4月以降、既存のお客様に対してもCloud IaaSサービスを提供できなくなることが確定したのです」
この危機を打開すべく、同社は以下の3点を軸に仮想化基盤の刷新を決断しました。
以上に示した3つの要件に適合する新基盤として採用されたのが「Nutanix Cloud Platform(NCP)」です。
同社はNCPをベースにCloud IaaSの後継「Cloud IaaS 2」を立ち上げ、2025年12月よりサービス受注を開始。2026年1月から新規VMの提供をスタートさせました。
NCP採用の最大の決め手は大規模環境における豊富な実績でした。大塚商会 たよれーるマネジメントサービスセンター データセンター運用課 シニアテクニカルスペシャリストの萩原 通人氏は、こう説明します。「新基盤には1,000社超のVMを収容しうる拡張性と安定性が求められました。Nutanixは大規模仮想環境を安定して支えてきた実績があり、障害対応を含め、弊社では、十分な性能とサポートが期待できました」
加えて、移行ツール「Nutanix Move」の存在も高く評価されました。
「約1年で1,000社超のVMを移行させることは至上命題でしたが、難度はきわめて高く、効率化ツールが不可欠でした。NCPに実績ある Nutanix Moveが用意されている点が、採用の決定打となりました」(鈴木氏)
こうして構築されたCloud IaaS 2は、HCI技術による柔軟な拡張性とハードウェアの冗長性を確保しているほか、ハイパーバイザー「Nutanix AHV VIrtualization(AHV)」のHA機能によりノード障害時もVMを自動復旧する高い可用性を実現しています。
また、Cloud IaaS 2 標準のイメージバックアップ(IBU)機能により「ランサムウェア対策」「災害時のデータ保全」「迅速な復旧対応」を支援します。
「IBUでは遠隔地のデータセンターを2次バックアップに活用し、データ保全性を高めています。さらに、IT担当者が不在の中小企業でも、当社がデータ復旧を担うことで有事への速やかな対応と事業継続を支援します」(萩原氏)
同社では、Nutanix Moveを活用したVM移行を鋭意進めています。萩原氏はその効率性についてこう明かします。「お客様1社あたりの移行作業は1時間以内で完結し、実質的な切り替え時間は20~30分程度。1カ月に100社以上のハイスピード移行を完了しました」
また、Nutanixのプロフェッショナルサービスの技術支援の品質を萩原氏はこう評価します。「導入時のコンサルティングやTAM(TechnicalAccount Manager)サービスなど手厚いテクニカルサポートにより、システム開発の始動から約3~4カ月でCloud IaaS 2の基盤が構築できました。想定を超えるスピードでした」
同社では今後、Cloud IaaS 2をクラウドサービス事業の中核に位置づけ、多様な顧客ニーズへの対応を進めていく方針です。鈴木氏は次のように語ります。「これからは、バックアップやセキュリティ関連プロダクトなど、当社で取り扱う多彩なソリューションをCloud IaaS 2サービスのオプションとして組み込むことも見据えています。Nutanixとの協業を通じて、基盤の高度化とサービス品質の向上を図り、市場や技術がどう変化しても、お客様が長く安心して利用できるサービスを提供し続けることを目指しています」
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