Nutanix Cloud Infrastructure(NCI)7.5:分散型ソブリンクラウド構築を支える新機能を追加

執筆者:William Parks

Nutanix Cloud Infrastructure(NCI)7.5 のリリースが登場しました。これは単なるマイナーアップデートではなく、戦略的な大きな前進です。複雑な運用を自動化するツールの提供、ハードウェア選択肢の拡大、あらゆるワークロードに対応するインフラの強化機能を備えています。これらは、分散型ソブリンクラウド構築の基盤となり、Nutanix は、特に重要な 3 つの領域、レジリエンス(耐障害性)、セキュリティ、グローバル管理に重点を置き、イノベーションを推進しています。

レジリエンス:永続的で高可用性なインフラの構築

ビジネス継続性とディザスタリカバリは、決して妥協できない要件です。NCI 7.5 は、エンタープライズグレードの耐障害性を引き続き提供し、次のような強化機能の追加でアプリケーションとデータを確実に保護します。

  • 重要ワークロードの大規模な拡張:新規または既存のクラスタにおいて、1 ノードあたり最大 185TB のオールフラッシュ容量をサポート可能に(従来比 2 倍)。1 時間以内の RPO を維持し、アプリケーションの容量を効率的に拡張できます。
  • アプリケーション稼働時間の定義:Nutanix AHV の新機能「VM 起動ポリシー」により、リカバリを自動化。依存関係チェーン(例:アプリケーションサーバーの前にデータベースを起動)を定義することで、HA イベントやクラスタ再起動後にマルチティアアプリケーションを適切な順序で再起動可能です。
  • マルチ戦略 DR の実行:企業には多層的な保護が必要です。単一ソースから複数のレプリケーション先を設定できるようになり、1 つの保護ポリシー内で同期レプリケーション、ニアシンクレプリケーション、非同期レプリケーションを組み合わせて、複数のロケーションにまたがるデータを保護できます。
  • コミット前の検証:フェイルオーバー後、データをレプリケートする前に検証が必要です。リカバリ計画ステージングを導入し、自動逆レプリケーションを一時停止してデータ整合性を維持する制御機能を提供します。
  • より多くのワークロードを保護:大規模なエンタープライズ要件にも対応できるよう DR 機能を拡張。あらゆる RPO タイプで最大 10,000 VM、同期レプリケーションでは Prism Central ごとに最大 2,000 ボリュームグループをサポートします。

セキュリティと制御:インフラの強化

NCI 7.5 は内部から強化されており、攻撃対象領域を縮小し、セキュリティおよびコンプライアンス要件を満たすためのきめ細かな制御を実現します。

  • コンテナと VM のネットワーク統合:ネットワークのサイロ化を解消します。新機能 Nutanix Flow Virtual Networking(FVN)CNI プラグインは、Kubernetes 向けに統一された VPC ベースのネットワークファブリックを提供。これにより、既存の VM で使用しているシンプルなネットワーク構成と同様に、Pod ネットワークを管理できます。
  • タイムスプーフィングの防止:銀行、政府機関、その他のセキュリティ重視の分野向けに、認証付き NTP をサポート。強力な SHA アルゴリズムを用いてタイムサービスを保護し、ログやアプリケーションの改ざんを防ぎます。
  • キー管理集中化:既存のサードパーティ製キー管理サーバー(KMS)を活用し、Nutanix AHV ハイパーバイザーの仮想 TPM(vTPM)用暗号化キーを保存可能。これにより、組織全体のセキュリティ管理を集中化できます。
  • Windows デプロイの自動化:VM デプロイにおける潜在的な不整合を解消。再利用可能なゲストカスタマイズプロファイルを作成することで、VM のクローン作成時やテンプレートからのデプロイ時に、sysprep、ドメイン参加、IP 設定を自動的に処理できます。

グローバル管理:分散型インフラの簡素化

NCI 7.5 では、既存投資の活用が容易になり、初期デプロイメントからDay-2運用、大規模環境でも管理が簡素化されます。

  • 既存のピュア・ストレージとの統合:従来にない自由度を提供します。認定済み既存サーバーハードウェアに NCI を展開し、ピュア・ストレージの FlashArray //X および //XL モデルに直接接続することが可能になりました。この新たな「外部ストレージ搭載 NCI」は高速 NVMe-oF/TCP を採用しており、現行のストレージ投資を活用しながら Nutanix ソフトウェアの体験を導入できます。この統合は、ネイティブ非同期 DR によって完全にサポートされています。
  • 「ダークサイト」アップグレードの自動化:セキュアなエアギャップ環境におけるアップグレード管理を自動化。手動作業やミスのリスクがなくなります。新たな LCM Dark Site Orchestrator(LCM DUO)は、必要なバンドルを特定・ダウンロード・ステージングするセルフサービスワークフローを提供し、推測作業を排除します。
  • 導入初日から Cisco ネットワークを設定:Cisco との連携が強化されました。Foundation Central は初期クラスタ作成時に Cisco マルチ vNIC を設定します。これにより、展開直後から管理・ストレージ・VM のトラフィックを分離でき、時間を節約し、作業を効率化できます。
  • エンタープライズ規模での管理:Prism Central(PC)が全フリートを管理可能に。Flow Network Security および災害復旧機能を備え、PC 1 台で最大 10,000 VM、2,000 ホスト、Flow Network Security および Disaster Recovery を含む 25,000 カテゴリを公式にサポートします。

まとめ

NCI 7.5 は、引き続き強力な性能、柔軟性、セキュリティを提供します。真に耐障害性の高い基盤の構築、コアからエッジまでのデータ保護、分散型ソブリンクラウド全体の比類ないシンプルさで管理できます。このプラットフォームは、あらゆるワークロードに対応し、組織に確かな成果をもたらします。

NCI 7.5 および主要機能について詳しくは、以下の関連ブログをご覧ください。

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