アプリケーションと依存関係を移植可能なコンテナにパッケージ化し、あらゆる環境で一貫して実行できるコンテナ化の基本を解説します。
コンテナ化とは、アプリケーションとその依存関係(ライブラリ、バイナリ、設定ファイルなど)をまとめてパッケージ化し、「コンテナ」と呼ばれる独立したポータブルな単位として実行するソフトウェアデプロイ手法です。
従来のデプロイ方法とは異なり、コンテナを利用することで、開発者のローカル環境からオンプレミスのデータセンター、パブリッククラウドまで、基盤となるインフラに依存せず一貫した動作を実現できます。
この一貫性により、IT業界で長年課題となってきた「自分の環境では動くのに問題」を解消できます。
コンテナ化を活用すれば、開発環境で動作するものが本番環境でもそのまま同じように動作し、デプロイの失敗を大幅に減らし、市場投入までの時間を短縮できます。
現代の企業は、ITインフラに対してスピード、柔軟性、効率性を求めています。コンテナ化は、次のようなの機能を実現することでこれらのニーズに対応します。
迅速なアプリケーション配信:数時間や数日ではなく、数秒でアプリケーションを展開・更新
マルチクラウド対応の柔軟性:変更を加えることなく、プライベートクラウド、パブリッククラウド、エッジロケーション全体でワークロードをシームレスに実行
リソースの最適化:同じハードウェア上でより多くのワークロードを実行し、インフラの利用率を最大化
開発の速度:チームが最新のマイクロサービスアーキテクチャを使ってアプリケーションを構築、テスト、デプロイできる環境を実現
企業が自社開発アプリへの投資を拡大し、ハイブリッドマルチクラウド戦略を採用するにつれて、コンテナ化はデジタル変革に不可欠なインフラになりました。
コンテナ化の仕組みを理解するには、そのアーキテクチャと設計原則を把握することが重要です。コンテナは階層化アプローチを利用して、リソースの使用を最適化し、アプリケーションの展開を加速し、環境間での移植性を確保します。以下では、コンテナを最新のアプリケーション配信の基礎とするコアコンポーネント、効率性の利点、および標準について詳しく説明します。
コンテナ化された環境は、以下の4つの主要なレイヤーで構成されます。
インフラストラクチャ層:CPU、メモリ、ストレージ、ネットワーク機能を提供する物理または仮想コンピューティングリソース。ベアメタルサーバー、仮想マシン、クラウドインスタンスが含まれます。
ホストオペレーティングシステム (OS):インフラ上で作動し、コンテナ操作の基盤を提供するOS層。システムリソースを管理し、コンテナエンジンのランタイム環境を提供します。
コンテナランタイム:コンテナイメージをもとにコンテナを作成・管理する実行環境。コンテナエンジンとも呼ばれ、コンテナとホストOS間の仲介役として機能し、アプリケーションリソースを提供してコンテナのライフサイクルを管理します。
コンテナイメージとアプリケーション:コンテナイメージは、アプリケーションの実行に必要なすべて(コード、ランタイム、ライブラリ、依存関係)が含まれる読み取り専用イメージです。実行されると、これらのイメージはアプリケーションをホストする実行中のコンテナになります。
コンテナは、同じシステム上で実行されているすべてのコンテナ間でホストオペレーティングシステムのカーネルを共有することで効率性を実現します。このアーキテクチャは、それぞれ完全なゲストオペレーティングシステムを必要とする仮想マシンとは根本的に異なります。
この共有カーネルにより、アプリケーションごとに個別のOSを実行するオーバーヘッドが排除されます。これにより、コンテナは軽量になり(VMの場合は1〜2GBに対して通常は10〜100MB)、数分ではなく数秒で起動し、共有や公開のために簡単に転送できます。
開発者は、主にOpen Container Initiative(OCI)イメージ形式などの標準化された仕様を使ってコンテナイメージを構築します。この標準化により、さまざまなコンテナ基盤やクラウド環境間でコンテナイメージを移植できます。
コンテナイメージは一度構築されるとイミュータブル(不変)となり、本番環境で変更できません。この不変性により一貫性とセキュリティが提供され、デプロイされたコンテナが開発環境とステージング環境でテストされたものと常に一致することが保証されます。
コンテナは、環境間で一貫して実行するために必要なものすべてをパッケージ化することで、アプリケーションの展開を簡素化します。このアプローチにより、移植性、効率性、拡張性が向上し、最新のクラウドおよびエッジ戦略に不可欠なメリット(利点)がもたらされます。
コンテナは、アプリケーションが独立して展開可能なサービスに分解されるマイクロサービスアーキテクチャの自然な展開単位として機能します。各マイクロサービスは独自のコンテナ内で実行され、以下が可能になります。
独立したスケーリング:モノリシックアプリケーション全体ではなく、特定の需要パターンに基づいて個々のサービスをスケーリング
テクノロジーの多様性:各サービスに最適なプログラミング言語とフレームワークを使用
チームの自律性:さまざまな開発チームがさまざまなサービスに独立して取り組む
障害の分離:サービス障害はアプリケーション全体に波及するのではなく、封じ込められたまま
レガシーアプリケーションを最新化する組織にとって、コンテナ化は実用的な移行パスを提供します。チームは、残りのモノリスが引き続き動作している間に、モノリスからコンテナ化されたマイクロサービスに機能を段階的に抽出できるため、リスクの高い「ビッグバン」書き換えなしで段階的な最新化が可能になります。
コンテナは、アプリケーションを環境の違いから保護し、デプロイ場所に関係なくアプリケーションが同じように実行されるようにします。この移植性により、従来の環境での展開の失敗の主な原因であった環境間の構成のずれが解消されます。
一般的なデプロイメントシナリオとして、ステージング環境でテストされたコンテナ化されたアプリケーションは、本番環境がデータセンター、AWS、Azure、またはエッジのいずれで実行されていても、同じように実行されます。コンテナはすべての依存関係をカプセル化し、アプリケーションをインフラのバリエーションから分離します。
開発チームは、環境固有の問題のトラブルシューティングに何日も費やす必要がなくなります。開発/テストで動作するものは、本番環境でも確実に動作します。
コンテナは、拡張性と俊敏性において従来の仮想マシンを上回る、軽量のカーネル共有アーキテクチャを提供します。インスタンスごとに完全なゲストOSを用意する必要をなくし、最小限のリソースオーバーヘッドできめ細かなスケーリングと数秒以内の迅速な起動を可能にします。このアーキテクチャは、事前にパッケージ化されたライブラリを通じて一貫した起動を保証し、柔軟な構成をサポートすることで、アプリケーションを特殊化された独立してスケーラブルなマイクロサービスに分解できるようにします。
主なメリット(一覧):
きめ細かなスケーリング:アプリケーションは個々のプロセスに必要な特定のリソースのみを消費
高速起動:VMの場合は数分かかるところ、2秒以内にアプリケーションを起動
一貫した実行環境:「自分の環境では動くのに」といった問題を、イミュータブルな事前構築済み環境によって解消
マイクロサービス対応:複雑なアプリを特殊な独立した機能に分解
リアルタイムな俊敏性:変動するユーザーの需要に合わせて、即座にスケールアップまたはスケールダウン
結果:企業は、インフラの供給をアプリケーションの需要に正確に一致させ、運用の一貫性を完全に維持しながら、ワークロードをリアルタイムで動的に拡張できます。
コンテナ化は、ハイブリッドマルチクラウド環境全体でのシームレスなアプリケーションモビリティの基盤として機能します。コンテナは、基盤となるインフラからアプリケーションを切り離すことで、オンプレミス、エッジ、パブリッククラウドのいずれで実行されていても、一貫したパフォーマンスを保証します。この一度作ればどこでも動く(「一度ビルドして、どこでも実行」Build once, run anywhere)」アプローチにより、コストのかかるコードリファクタリングの必要性がなくなり、標準化されたアプリケーションレイヤーが提供されます。この一貫性と、バックエンドの依存関係を考慮したアーキテクチャを組み合わせることで、真の移植性と、必要な場所に自由にデプロイできるようになります。
一般的なデプロイパターンには次のようなものがあります。
クラウドからオンプレミスへ:クラウド上でアプリケーションを開発・テストし、オンプレミスの運用環境に展開(NKPなどのプラットフォームによって実現)
マルチクラウドバースト:オンプレミスでベースラインワークロードを実行し、需要の急増時にパブリッククラウドへ動的に拡張
エッジデプロイメント:クラウドで一元的に開発し、同一のワークロードをリモートエッジロケーションにデプロイして低遅延処理を実現
さまざまな業界の組織が、俊敏性、スケーラビリティ(拡張性)、レジリエンス(回復力)を向上させるためにコンテナ化を採用しています。アプリケーションとその依存関係をポータブルなコンテナにパッケージ化することで、デプロイの効率化、リソース利用の最適化、そして変化するビジネスニーズへの迅速な対応が可能になります。以下では、各業界がどのようにコンテナ化を活用し、課題解決とイノベーションを実現しているかをご紹介します。
金融機関は、プライベートクラウド、パブリッククラウド、オンプレミス環境においてアプリケーションの一貫性を維持するためにコンテナを活用しています。これにより、厳格な規制要件を満たしながらクラウドのコストメリットも享受できます。また、機密データはオンプレミスに保持しつつ、ピーク時には非機密ワークロードをパブリッククラウドへ拡張することが可能です。
テクノロジー企業はコンテナ化を活用して、最新のマルチテナントSaaS基盤に必要な大規模な拡張性を実現しています。各アプリケーションサービスは独立して即時にスケール可能であり、ピーク時でも数百万の同時ユーザーに対してシームレスな体験を提供します。この固有の拡張性により、テクノロジーリーダーは、応答性と俊敏性に優れたデジタル環境を維持しながら、グローバル展開を急速に拡大できます。
小売企業は、モノリシックなアプリケーションをマイクロサービス化するためにコンテナ化を活用し、ECプラットフォームのモダナイゼーションを進めています。これにより、ブラックフライデーやホリデーシーズンなどの需要ピーク時に、商品カタログ、ショッピングカート、決済機能をそれぞれ独立してスケールさせることが可能になります。
医療機関は、災害復旧のために重要なアプリケーションをコンテナ化し、地理的な地域全体にバックアップインスタンスを迅速に展開して、中断のない患者ケアシステムを確保し、医療規制へのコンプライアンスを維持します。
製造企業は、リアルタイムの品質検査のためにエッジデバイスにコンテナ化されたAIモデルを導入し、工場の現場でローカルにデータを処理し、分析と継続的な改善のために洞察を集中型システムに同期します。
コンテナ化は、アプリケーションの開発とデプロイのあり方を変革し、クラウドネイティブアーキテクチャに必要な可搬性と効率性を提供します。アプリケーションと依存関係を軽量コンテナにパッケージ化することで、組織はハイブリッドおよびマルチクラウド環境全体でのスケーリングの高速化、セキュリティの向上、柔軟性を実現できます。
コンテナは、クラウドネイティブ開発を支える中核技術として、デジタルトランスフォーメーションに必要な俊敏性とレジリエンスを提供します。コンテナベースのアーキテクチャを活用することで、組織は完全な運用制御を維持しながら、動的な環境で機能するアプリケーションを構築できます。
コスト効率:従量課金モデルとオープンソース基盤を活用して予算を最適化
セキュリティ強化:アプリケーションの分離と、実行時の改ざんを防ぐ不変のイメージ(イミュータブルイメージ)を通じてワークロードを保護。すべての環境で一貫したセキュリティポリシーと最小権限の原則の実装が簡素化されます
動的な拡張性(スケーラビリティ):変動する需要に合わせてサービスを即座に拡張
シームレスな自動化:CI/CDパイプラインと直接統合してソフトウェア開発ライフサイクルを加速
コンテナ化されたワークロードの実行環境を選定する際、多くの場合「ベアメタル(物理サーバー)」と「仮想マシン(VM)」の2つが主要な選択肢となります。どちらもコンテナを効果的にオーケストレーションできますが、選択はチームの俊敏性、セキュリティ、運用オーバーヘッドに影響します。
コンテナは仮想化の「代替」であるという誤解がよく見られますが、実際には両者は常に共生関係にあります。ほぼすべての主要なパブリッククラウド事業者が、VM経由でKubernetesサービスを提供しています。仮想化の堅牢な管理と柔軟性を無視すると、機会を逃すことになります。VMでコンテナを実行するハイブリッドアプローチを採用することで、組織は「両方のメリット」、つまりハイパーバイザーの実証済みの管理層に支えられたコンテナの軽量な移植性を実現できます。
機能 | ベアメタル(物理サーバー)上のKubernetes | 仮想マシン上のKubernetes |
管理 | 手動プロビジョニングが中心で、スケーリングが複雑 | ライフサイクル管理の自動化により、スケーリングが容易 |
分離性 | OSカーネルを共有するため、セキュリティリスクが高い | ハードウェアレベルでの分離(マルチテナンシーに強い) |
柔軟性 | ハードウェア依存性が高く、柔軟性に制約がある | あらゆるハードウェア上で、数分以内にクラスターの起動・停止が可能 |
成熟度 | 専門的な知識やカスタムツールが必要 | 長年にわたり実証されたエンタープライズ機能を活用可能 |
ベアメタルは「高いパフォーマンス」が強調されがちですが、現代のエンタープライズITでは、柔軟性と成熟度に優れた仮想化環境が重視されています。多くの企業にとって、わずか約1%の仮想化オーバーヘッドは、以下のメリットと引き換えに十分許容できるものです。
シンプルな運用管理:Nutanixのような仮想化プラットフォームは、統合管理基盤を提供。レガシーアプリと最新のKubernetesクラスターの両方を1か所で管理。
高可用性(HA):VMベースの構成では、物理ホストに障害が発生した場合でも、VM(およびその中のコンテナ)は別のホスト上で自動的に再起動。一方、ベアメタルでこれを実現するには、複雑な手動設定が必要になることが一般的。
リソース利用の最適化:Mを活用することで、ハードウェアリソースを効率的に集約。開発・テスト・本番といった複数のKubernetesクラスターを同一サーバー上で安全に共存させることが可能。
エンタープライズグレードのセキュリティ:VMはワークロード間に明確な分離境界を提供します。万が一コンテナが侵害された場合でも、ハイパーバイザーが第二の防御層として機能し、他のVMやハードウェアへの影響を防ぐ。
1ミリ秒単位のレイテンシが重要となる特殊な高スループットのワークロードには、ベアメタルが最適です。ただし、ほとんどのエンタープライズユースケースでは、VM上でKubernetesを実行するのが自然な選択です。開発者が求める俊敏性と、IT運用に必要な安定性およびセキュリティを提供します。
サーバーレスコンピューティングは、インフラ管理をさらに抽象化することで、コンテナの原則に基づいて構築されます。サーバーレスモデルでは、基盤がプロビジョニング、スケーリング、実行を自動的に処理するため、開発者はコードの記述のみに集中できます。
インフラはユーザーから見えない形で管理されますが、サーバーレスプラットフォームは通常、分離、移植性、および迅速な起動を実現するために、バックグラウンドでコンテナに依存しています。コンテナはサーバーレスを可能にし、サーバーレスはサーバー、クラスター、またはランタイムを直接管理する必要性をなくすことで運用エクスペリエンスを簡素化します。
コンテナエコシステムは急速に進化しており、大規模なアプリケーションのデプロイや管理を簡素化する多様なツールやプラットフォームが登場しています。Kubernetesのようなオーケストレーションフレームワークから、DockerやLXCといった基盤技術まで、これらのソリューションは、モダンなワークロードに対応する高い可用性・可搬性・自動化を実現します。
コンテナオーケストレーションとは、コンテナのデプロイ、ネットワーク管理、スケーリング、運用管理を自動化する仕組みです。Kubernetesは、この分野におけるデファクトスタンダードとして広く採用されているオープンソースプラットフォームであり、現在の多くのエンタープライズ向けコンテナ基盤の中核を担っています。
Kubernetesの主な機能
コンテナ化アプリケーション間のサービスディスカバリとロードバランシング(負荷分散)
永続データを扱うためのストレージオーケストレーション
ダウンタイムゼロの展開を実現する自動ロールアウトとロールバック
リソース利用を最適化するための自動ビンパッキング
障害発生時にコンテナを自動再起動するセルフヒーリング機能
機密情報を安全に管理するシークレットおよび設定管理機能
Docker:Docker は、コンテナ化を普及させた包括的なコンテナツールスイートです。コンテナ内でアプリケーションを実行するのが比較的簡単で、GitHubやVS Codeなどの主要な開発ツールセットと統合されます。DockerコンテナはAWS、Azure、Google Cloud、Nutanix環境など複数の基盤で実行できます。開発環境とランタイム環境が同一のままであるため、開発ライフサイクル全体にわたって時間が節約され、複雑さが軽減されます。
Linux Containers(LXC):Linux Containers プロジェクトは、Linuxシステム用のOSレベルの仮想化を提供し、開発者にLinuxディストリビューション内でネイティブにコンテナ環境を作成するためのテンプレート、ライブラリ、ツールを提供します。
Kubernetes:Kubernetes は、コンテナ化されたワークロードやサービスを管理するための可搬性・拡張性に優れたオープンソースプラットフォームです。宣言的な設定と自動化を可能にし、業界全体で豊富なサービス、サポート、ツールが提供される大規模なエコシステムを形成しています。
コンテナ化を成功させるためには、実績のあるベストプラクティスに従うことが重要です。
軽量なイメージを維持する:必要最小限の依存関係のみを含めることで、イメージサイズを最小化。イメージが小さいほど展開が速く、セキュリティの露出が減少
自動化の活用:CI/CDパイプラインを導入し、コンテナのビルド、テスト、デプロイを自動化することで、一貫性とスピードを確保
セキュリティ制御の適用:ロールベースのアクセス制御(RBAC)の実装、イメージの脆弱性スキャン、シークレット管理の使用、最小限の権限でコンテナを実行
リソース制限の設定:リソースの枯渇を防ぎ公平な共有を確保するため、コンテナのCPUとメモリの制限を定義
監視の実装:継続的な監視とログ収集を行い、コンテナの健全性、パフォーマンス、セキュリティイベントを可視化
ステートフルアプリケーションへの対応:状態を持つアプリケーションには、エフェメラルなコンテナ内ではなく、永続ボリュームやデータサービスを活用
コンテナ化の分野は、新しい技術の登場やビジネス要件の変化により、急速に進化を続けています。こうした変化は、開発チームやIT部門におけるアプリケーションの設計・デプロイ・運用のあり方を大きく変えつつあります。
AWS Fargate や Google Cloud Run のようなプラットフォームは、コンテナの可搬性とサーバーレスのシンプルさを両立し、インフラ管理を完全に抽象化します。関数駆動型ランタイムにより、ゼロから数千のインスタンスの自動スケーリングが可能になり、最新のステートフルサポートにより、手動プロビジョニングなしで永続的なボリュームとデータ管理が可能になります。
コンテナはデータセンターを超えてエッジコンピューティングや IoT 環境にも拡大しています。K3sのような軽量ランタイムは、リソースが制限されたデバイス上でコンテナ化されたワークロードを可能にする一方で、エッジオーケストレーション基盤は、オフライン操作と分散されたフリート全体の安全な更新をサポートし、数千または数百万のエッジデバイスの集中管理を可能にします。
AIは、リソースのニーズを予測するインテリジェントなスケジューリング、影響が出る前に脅威を特定する異常検出、トラフィックパターンを予測する予測スケーリングを通じて、コンテナの運用を変革しています。AIによるコスト最適化により、リソースのサイズが自動的に適正化され、最適なインスタンスタイプが推奨されます。
企業は、サーバーレス関数、サーバーレスコンテナ、オーケストレーションされたコンテナを組み合わせた統合アーキテクチャを採用しています。サービスメッシュ技術を活用したマルチクラウド展開により、回復力と一貫したセキュリティが実現され、社内開発者基盤ではセルフサービス機能を通じて複雑さが抽象化されます。
チームは、「ゴールデンパス」と Policy as Code フレームワークを通じて、開発者の自律性と基盤ガバナンスのバランスをとります。GitOps により、インフラが宣言的かつ監査可能になります。セキュリティの強化には、ランタイム監視、SBOM 生成によるサプライチェーンの保護、明示的な認証を必要とするゼロトラストモデルなどが含まれます。
Nutanixは、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)やHCI専用OSであるAOSを通じた革新的なインフラをはじめとする、他社とは一線を画すコアコンピタンスを、差別化価値として提供しています。
Nutanix Cloud Infrastructure(NCI):NCI は、コンピュート、ストレージ、ネットワークを統合した高可用性・高拡張性のHCI基盤を提供。VM とコンテナの両方に対応し、データセンター、エッジ、クラウド全体で一貫した運用を実現。
Nutanix AHV:AHV は、VM とコンテナを同一インフラ上で実行できる仮想化基盤であり、組み込みのセキュリティとシンプルな管理機能を提供。追加のハイパーバイザーライセンスは不要。
Nutanix Kubernetes Platform(NKP):NKP は、ベンダーロックインなしで、回復力、セキュリティ、マルチ環境の一貫性を備えた、高速でライフサイクル全体にわたるKubernetesの導入を実現。
Nutanix Data Services for Kubernetes(NDK):NDKは、スナップショット、バックアップ、災害復旧などのエンタープライズデータサービスをコンテナ化されたアプリに提供し、セルフサービスストレージプロビジョニングを実現。
Cloud Native AOS(CN-AOS):CN-AOSは、クラウドまたはベアメタルKubernetesクラスター内でNutanixのエンタープライズストレージの回復力とパフォーマンスをネイティブに提供。
統合ストレージ(Unified Storage):Nutanixは、コンテナストレージインターフェイス(CSI)統合を介してコンテナ化されたワークロード用のブロック、ファイル、オブジェクトストレージを提供し、動的プロビジョニングとエンタープライズデータサービスをサポート。
Nutanix Database Service(NDB):NDBは、従来のエンジンと最新のエンジンの両方のデータベースライフサイクル管理を自動化し、スケーラブルなクラウドネイティブデータベース操作を実現。
シンプルさ — 数週間ではなく、数時間でKubernetesを導入
統合プラットフォーム — VMとコンテナを一元管理し、仮想化環境・ベアメタルの両方で同一の管理基盤を提供
エンタープライズ対応 — 高可用性、セキュリティ、データサービスを標準搭載
ハイブリッド・マルチクラウド — オンプレミス、クラウド、エッジで一貫した運用を実現
コンテナ化により、組織がアプリケーションを構築、展開、管理する方法が根本的に変化しました。コンテナは、移植性、効率性、俊敏性を提供することで、企業がインフラコストを最適化しながらデジタル変革を加速することを可能にします。
Nutanixは、ハイパーコンバージドインフラ、エンタープライズ Kubernetes、データサービスを統合ソリューションに組み合わせた包括的な基盤により、コンテナ化のプロセスを簡素化します。レガシーアプリケーションを最新化する場合でも、クラウドネイティブシステムをゼロから構築する場合でも、Nutanixは、固有の要件をサポートする柔軟性を備え、コンテナ化を成功させるための基盤を提供します。
コンテナ化の取り組みを加速する準備はできていますか? Nutanix Cloud InfrastructureとNutanix Kubernetes Platformが、最新のアプリケーション配信への道をどのように簡素化できるかをご覧くださ
従来のデプロイメント方法とは異なり、コンテナはアプリケーションを環境の違いから保護し、デプロイメント場所に関係なくアプリケーションが同じように実行されることを保証します。この移植性により、従来の環境での展開失敗の主な原因である構成ドリフトが排除されます。
いいえ、コンテナは仮想マシンを置き換えるものではなく、補完するものです。各テクノロジーをいつ使用するかを理解することで、組織はさまざまなワークロードタイプに合わせてインフラストラクチャを最適化できます。
仮想マシンの利用に適したケースは以下の通りです。
特定のOSバージョンを必要とするレガシーアプリケーション
コンテナ化を前提としていないモノリシックシステム
同一インフラ上で異なるOS(Windowsや各種Linux)を必要とするワークロード
強力な分離が求められるコンプライアンス/規制要件
状態を多く持ち、VMの永続性が有効なアプリケーション
大規模環境におけるコンテナホスティング
コンテナの利用に適したケースは以下の通りです。
マイクロサービスアーキテクチャやクラウドネイティブアプリケーション
水平スケーリングが可能なステートレスサービス
迅速なプロビジョニングが求められる開発・テスト環境
環境間の可搬性を重視するアプリケーション
需要変動に応じた迅速なスケーリングが必要なワークロード
はい、コンテナ化は、レガシーアプリケーションを最新化する組織に実用的な移行パスを提供します。チームは、残りのモノリスが引き続き動作している間に、モノリスからコンテナ化されたマイクロサービスに機能を段階的に抽出できるため、リスクの高い大規模な一括刷新(ビッグバン型移行)な書き換えなしで段階的な最新化が可能になります。
コンテナ化により、クラウドプロバイダーやインフラの種類を問わず、アプリケーションの高い移植性が実現します。アプリケーションを書き換えることなく、異なる環境間でワークロードを移行できるため、ハイブリッドおよびマルチクラウド戦略における大きな課題を解決します。