Nutanix Life Cycle Manager(Nutanix LCM)

インフラのライフサイクル管理のためのシンプルなフルスタックアップグレード

複雑な環境での IT 運用の簡素化

急速に進化する現代の技術環境において、IT インフラのライフサイクル管理は、戦略上不可欠な要素となっています。データ量の急増やハイブリッドクラウドの普及、さらには絶え間ないイノベーションへの対応といった要因は、企業にとって喫緊の課題です。その一方で、多くの組織が、複雑でエラーを招きやすいインフラのアップグレードが業務に及ぼす影響を懸念しています。インフラのアップグレードには、綿密な計画と十分な検証が不可欠であり、ミッションクリティカルなアプリケーションへの影響を最小限に抑えるため、業務時間外に実施されるケースが一般的です。しかし、このようなリアクティブな対応は、運用コストの増大やダウンタイムの長期化を招くだけでなく、ビジネスの俊敏性を損なう要因にもなり得ます。

「Nutanix LCM を利用するまでは業務時間外に多くの作業を行っていました。今ではフルアップグレードを選択するだけで、スタック全体のアップグレードが自動で開始されるため、業務を大幅に簡素化されています。」

Nutanix Life Cycle Manager(LCM)は、ソフトウェアやファームウェアのアップグレードをシンプルで迅速、確実に実行できる方法を提供し、IT インフラのライフサイクル運用を大幅に効率化します。LCM を利用することで、ソフトウェアやファームウェアの依存関係をインテリジェントに管理できるほか、クラスタ化された全ホストでアップグレードプロセスを自動化できます。また、アプリケーションやデータの可用性に影響を与えることなく、全ての作業を Nutanix Prism プラットフォームから一元的に実行できます。

Nutanix LCM のシンプルな設計は、Nutanix Cloud Platform の Web スケールアーキテクチャに基づいています。従来のインフラが、管理ツールで統合された個別製品の組み合わせに依存していたのに対し、Nutanixは統一された基盤を提供することで管理の複雑さを解消し、スタック全体のシームレスなアップグレードを実現します。ワークロードがコアデータセンター、エッジ、ハイブリッド・マルチクラウド環境のいずれに存在する場合でも、IT チームは LCM を活用してインフラを常に最新でセキュア、最適な状態に保つことが可能になります。

「Nutanix の導入により、これまで週末に行っていたアップグレード作業が不要になり、サポート体制も強化されました。Life Cycle Management を活用することで、システムのアップグレードを平日の業務時間内、たとえば月曜日の朝に完了できるようになり、ビジネスへの影響を最小限に抑えられています。」

マルチクラスタ LCM (MCL):中央集権型フリート管理

Nutanix の展開規模の拡大とともに、インフラの管理やアップグレードをグローバル規模で行うことが重要になります。Nutanix は、こうした大規模なアップグレードを簡素化する、 Multicluster LCM(MCL)を提供しています。MCL により、管理者は Nutanix Prism インターフェースを通じて自社の Nutanix クラスタの全体的なアップデートを一元的に管理できるようになります。その結果、管理の負担が大幅に軽減され、処理速度が向上し、環境全体での一貫性が確保されます。

Multicluster LCM は次のような機能を提供します。

  • 中央集権型インベントリ:登録された全ての Nutanix クラスタで実行されているソフトウェア、ファームウェアのバージョンを、1 つの統合インターフェースでリアルタイムに把握できます。
  • 中央集権型アップグレード:複数の地域にまたがるクラスタのアップグレードを、Prism から直接オーケストレーションし、実行できます。
  • インベントリの自動スケジュール:特定のメンテナンスウィンドウやビジネス要件に従い、ソフトウェアおよびファームウェアのインベントリチェックを指定した時間に自動で実行するようスケジュールできます。
  • 強力な自動化:v4 REST API を活用して、LCM 操作を既存の自動化および運用ワークフローに直接統合できます。この機能により、ServiceNow や Slack などのツールとの統合し、ゼロタッチアップグレード体験を実現します。詳しくはこちらをご覧ください。

ダークサイト環境向け LCM

Nutanix の LCM Dark Site Upgrade Orchestrator (DUO)は、政府機関、金融機関、医療機関など、接続されていない環境(ダークサイト環境)で運用する企業向けに設計されており、厳格なセキュリティ要件を満たすと同時に、アップグレードのプロセスを簡素化します。

LCM Dark Site Upgrade Orchestrator は、完全に隔離された環境でのアップグレードプロセスを効率化し、ヒューマンエラーによるリスクを最小限に抑えます。必要なアップグレードバンドルと対応するアップグレードユーティリティの正確なリストを自動的に生成します。これらは全て Nutanix サポートポータルからダウンロードできます。このユーティリティを使用することで、管理者は必要なソフトウェアバージョンを正確に取得し、アップグレードを簡素化するとともに、信頼性を向上させることができます。

包括的でセキュアな設計

Nutanix の LCM フレームワークは、堅牢で高速、スケーラブルな運用を実現するために、柔軟でセキュアなアーキテクチャに基づいて設計されています。

  • アップグレードのインテリジェントな事前チェック:アップグレードを開始する前に、LCM はクラスタの健全性、容量、およびバージョンの互換性を確認するための包括的な事前チェックを実行し、潜在的な問題を防ぎます。
  • セキュアな設計:LCM フレームワーク、各モジュール、互換性マトリクスの全てのメタデータは、署名されたパブリックキー暗号方式を使用して、バイナリが正当で改ざんされていないことを確認します。
  • フルスタックのアップデート:LCM は、クラスタ内の各ノードを体系的かつ自動的に処理し、管理者が選択したあらゆるコンポーネントをアップデートします。
    • ソフトウェアアップデート:LCM は、Nutanix ソフトウェアスタック全体のアップグレードを自動化します。
    • ファームウェアアップデート:LCM は、Nutanix 認定ハードウェアプラットフォームベンダー向けに1-クリックの一貫したファームウェアアップデート体験を提供します。LCM は、更新をインテリジェントに統合し、各ホストで事前更新および更新後のアクションを 1 回のみ実行します。

ソフトウェアアップグレード

プラットフォームアップグレード

ハードウェアパートナー

リソース

Nutanix LCM について詳しくは、こちらのページをご覧ください。また、Nutanix LCM の導入に役立つ下記の動画もご参照ください。