プレスリリース

ほくほくフィナンシャルグループ、情報系の統合システム基盤に Nutanixを採用

国内最大規模のNutanix導入事例
 
北陸銀行と北海道銀行の情報系仮想サーバーと仮想デスクトップインフラ(9,000クライアント)に導入
 
ITインフラ運用コストを20%削減

ニュータニックス・ジャパン合同会社(本社: 東京都千代田区、マネージング ディレクター: 安藤 秀樹、以下Nutanix)は2016年9月6日、「Nutanix Enterprise Cloud Platform NX-3000シリーズ」と「Nutanix Enterprise Cloud Platform NX-8000シリーズ」が、株式会社ほくほくフィナンシャルグループ(所在地: 富山県富山市、取締役社長: 庵 栄伸、以下ほくほくFG)の情報系の統合システムインフラに採用されたことを発表しました。

ほくほくFGは、その傘下に北陸地方や北海道を基盤とする北陸銀行と、北海道を基盤とする北海道銀行があり、国内大手の広域地域金融グループです。ほくほくFGが発足したのは2004年。それ以来、北陸銀行と北海道銀行は様々なシステムを最適化・統合化し、共通のITインフラを構築してきました。2011年には共同利用システム(MEJAR)へ移行し、利用を開始しています。これに並行して情報系システムの統合も進めてきました。

「情報系システムのインフラも統合することで、フィナンシャルグループとしての情報の共有・活用、業務のスピードアップを図り、シナジー効果を最大限に引き出すことが目的です」と、北海道銀行 システム統括部 部長 中川英樹氏は話しています。また、北陸銀行 IT企画グループ長 富永英司氏は、「両行で重複して持っていたシステムをリスト化し、更改を迎えたシステムから順に統合してきました。今回、仮想デスクトップインフラの更改時期を迎えたのを機に、今まで個別に構築運用していた情報系仮想インフラを両行で統合する構想が持ち上がりました」と今回のシステム統合の背景を語っています。

情報系インフラの統合が具体的な検討議題に上がったのは2015年初頭のこと。「今回のインフラ統合には3種類の構成を比較検討しました」と、北銀ソフトウエア株式会社 開発第一部 担当部長 堀洋人氏は説明しています。

  1.   一般的なIntel x86サーバー、ファイバーチャネル(FC)スイッチ、共有ストレージから成る従来のインフラストラクチャー
  2.   Intel x86サーバーと他社製ストレージ仮想化ソリューション
  3.   NutanixのEnterprise Cloud Platform

「製品価格、システム導入費用、運用維持費用、豊富な導入実績、製品機能および将来性など、長期的視点で総合的に判断してNutanixを選びました。既存の仮想化環境はx86サーバーをベースに構築しており、簡単に増設や増強ができない、システムの維持費用がかかる、製品を自由に選べないという問題を抱えていました」(堀氏)。

「Nutanixに決めた理由は、グループとしてのシナジー効果と情報系システムインフラのコスト削減の2つを実現できるインフラとして評価したからです。長く使ってきた環境を切り捨てるリスクもあり、我々にとっては大きな『チャレンジ』でした」と、北陸銀行 執行役員 多賀満氏は語っています。

市場のニーズに即応し、ビジネスを拡大するためには、簡単かつ柔軟に拡張できるシステムが求められていました。「ハイパーコンバージドインフラは注目されている分野であり、Nutanix Enterprise Cloud Platform以外の製品とも比較しましたが、Nutanixの『ソフトウェアを含む完全なソリューションを提供している』というコンセプトに共鳴しました。また、カタログ上はNutanixと同等の機能を謳っていても、実際には最大ノード数やエンタープライズ向けストレージとして必須な機能に制限が設けられていたり、アップデート時にはシステムを中断してのリブートが必須であったりと、Nutanixと他社製品の間に決定的な差がありました」と、Nutanixを選択した理由を富永氏は語ります。

導入したNutanix製品はNutanix Enterprise Cloud Platform NX-3000シリーズとNX-8000シリーズ、ノード数は両行のサーバー仮想化インフラ、仮想デスクトップインフラの合計で71ノードと、現時点で国内最大級の規模になりました。

Nutanixの導入決定は2016年春。2017年初頭から両行の統合システムインフラが本格稼働します。両行の仮想デスクトップインフラのクライアント数は国内地域銀行最大規模の約9,000台に上ります。

「期待しているのは業務の品質とスピードアップです。情報系ですから、銀行をご利用のお客様へのサービスに直接結びつくわけではありませんが、銀行業務の効率化はサービスに大きな恩恵をもたらします。両行の業務標準化とスピードアップは不可欠でした。また、長期的に見て、インフラ運用維持コストの削減を期待しており、従来と比較し20%は削減できると期待しています」と、富永氏は語ります。「インフラ運用維持に割いていた貴重なSEリソースを、実益を生むサービス開発などに割り当てることができます。攻めの投資ができるのです」(多賀氏)。また、「投資の平準化も大きな魅力に映ります」と、富永氏は補足します。従来5~6年に一度のインフラ更改の度に、IT投資が大きく突出していました。この急な山がなくなり、投資グラフをなだらかな線状にすることができます。

今後の展開について、北海道銀行 システム統括部 シニアマネージャー 近藤道雄氏は、次のようにNutanixへの期待を語っています。「1行ではできないことが2行だから可能になることがあります。しかも、遠隔地だからこそ得られるシナジーもあります。事業継続戦略はその好例です。遠隔地にデータセンターを持つことで、その戦略が実行可能となり、プラスのメリットに転じることができます。」

今回のインフラ統合を「チャレンジ」と表現した多賀氏は、このチャレンジは今後も続くと訴えます。「ベンダーにとらわれることなく、両行は合理的な判断により大きな決断をしました。これからもサービスのさらなる向上にむけて、前向きな投資と新しい挑戦を続けていきます」(多賀氏)。「今回の情報系インフラのみならず、他インフラへの導入も視野に入れています」(富永氏)。今迄、必要に応じて拡張してきたITインフラは肥大化し、複雑になっています。コストもリスクも膨大です。この状態からの脱却がチャレンジであり、さらに自由な環境での新たな挑戦が始まります。

厳しさを増す金融市場。このような時代に生き残りをかけるほくほくフィナンシャルグループの「チャレンジ」をNutanixが支援しています。

本事例の詳細は、以下リンクよりご覧いただけます。

http://go.nutanix.com/rs/031-GVQ-112/images/NutanixCaseStudy_HokuhokuFG.pdf

(以上)

Nutanix Inc.について

Nutanixは、ITインフラストラクチャーをその存在さえ意識させない「インビジブル」なものに変革することで、企業のIT部門が、ビジネスに直結したアプリケーションやサービスの提供に注力できるようにします。Nutanixのエンタープライズクラウドプラットフォームは、Webスケール技術とコンシューマーグレードなデザインによって、サーバー、仮想化機能、そしてストレージを、耐障害性能に優れ、ソフトウェアデファインドで高度なマシン・インテリジェンスを備えたソリューションです。広範なエンタープライズ・アプリケーションに向け、予測可能なパフォーマンス、クラウドのようなリソース活用や強固なセキュリティ機能、さらにシームレスなアプリケーションモビリティ機能を提供します。詳細については、www.nutanix.jp をご覧いただくか、Twitterをフォローしてください (@nutanix)。

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