NutanixとAWSパブリッククラウドおよびプライベートクラウドの比較

パブリッククラウド

パブリッククラウド企業とは?

自社の事業に最も理にかなったクラウドベンダーはどれか評価する時、組織が本当に考えているのは「パブリック、プライベート、ハイブリッド、またはマルチクラウドのどれにするべきだろうか」ということです。しかし多くの場合、パブリックまたはプライベートクラウドの組み合わせを選択するということに落ち着きます。いずれも、ハイブリッドまたはマルチクラウドへの拡張が可能です。 

Amazon Web Services (AWS)は、パブリッククラウドサービスのパイオニアとして認識されています。Microsoft Azureと共に、AWS パブリッククラウドはほとんどの組織が真っ先に思い浮かべるパブリッククラウドベンダーとなっています。パブリッククラウドは一面にすぎませんが、それは多くの組織のニーズを満たす、最も理にかなった存在でもあります。パブリッククラウドを利用することで、組織は自社でクラウドの管理およびホスティングを行う必要がなくなります。こうしたタスクは、AWSのようなクラウドサービスプロバイダーが代わりに引き受けます。また、予測不可能なワークロードを大量に抱え、キャパシティの定義が難しい組織は、弾力性の向上を理由にパブリッククラウドを選択することが多いでしょう。つまり、従来型オンプレミス環境よりも、パブリッククラウドの方がリソースの追加または削除がはるかに簡単に行えるということです。

しかし、パブリッククラウドは必ずしも実行可能な選択肢とはなりません。組織のワークロード全体の最低75%は「予測可能」カテゴリに該当し、これにはメール、ビッグデータ、およびアナリティクスなどが含まれます。予測可能ワークロードは毎日利用されており、一貫性あるリソースキャパシティを備えたプライベートクラウド環境が最も理にかなっています。 

パブリッククラウドとは

プライベートクラウドとは?

組織がパブリックまたはプライベートクラウドのどちらにするべきか考えている際、実際の検討材料は自社のワークロード要件であり、どれが最も理にかなっているのかということがポイントになります。プライベートクラウドは、最も広範に採用されているクラウドアーキテクチャーです。組織の自社データセンター内でホスティングおよび管理されるプライベートクラウドでは、他者とのリソース共有が一切ありません。この点は、特にデータコンプライアンス、セキュリティ、およびプライバシーをめぐる懸念を抱えた企業に選ばれる数多くの理由の1つでもあります。組織は自社のプライベートクラウドを構築するか、第三者ベンダーのものを導入できます。

プライベートクラウド

その一方で、Nutanixはハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)上で実行するハイブリッドマルチクラウドプラットフォームを提供します。Nutanix HCIは、コンピューティング、ストレージ、ネットワーキング、そして仮想化を統合しており、アプリケーションのオーケストレーションおよびオートメーション、コストガバナンス、セキュリティコンプライアンス、デスクトップ仮想化などのハイブリッドおよびマルチクラウドサービスのラインナップによって最適化できます。

Nutanixを選ぶ組織は、希望するメーカーの事前構成済みサーバーを購入し、その上にNutanix HCIソフトウェアを展開することができます。最終的には、まずプライベートクラウドを構築し、企業が選択した場合にはハイブリッドクラウド環境に移行するために、これらの選択が重要になります。

Amazon Web Services (AWS)とは?

Amazon Web Services (AWS)はAmazonが提供する製品ラインナップの1つです。これは、サービスとしてのインフラストラクチャー(IaaS)、サービスとしてのプラットフォーム(PaaS)、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)を含む、複数のas-a-serviceオファリング上で開発されたパブリッククラウドプラットフォームです。ほかのパブリッククラウドオファリング同様、AWSの場合も組織は従量課金制の消費モデルを利用できます。

AWSはもともと2002年にローンチしていますが、その最初の製品は2006年まで提供されていませんでした。AWSに対する顧客のインプットを収集するため、AmazonはAWS re:Inventと呼ばれるクラウドサービスに特化したイベントを毎年主催しています。このイベントは、顧客がAWSの利用体験に関するフィードバックを提供する機会となります。そして現在、AWSの顧客は約200種類のサービスと製品から選ぶことができるようになりました。

AWSの製品群に該当するサービスは多数ありますが、それぞれ以下の9つの主要カテゴリのどれかに該当します:

コンピューティング

コンピュート

ストレージ

ストレージ

データベース

データベース

ネットワーク

マイグレーション

ネットワーク

ネットワーク

管理

管理ツール

セキュリティ

セキュリティ

メッセージング

メッセージング

アナリティクス(分析)

アナリティクス(分析)

詳しくは、こちらのNutanixパブリッククラウド使用状況レポートを確認し、こうしたクラウドサービスカテゴリ全体における組織の費用の使い方、またクラウド消費の最適化に向けて講じているさまざまな手段についてご覧ください。

当然、AWSが魅力的な選択になるユースケースは複数存在します。AWSの利用方法には、Webサイトホスティング、メディア共有、コンテンツおよびメディア配布、検索エンジン、そしてソーシャルネットワーキングなどが含まれます。 

Amazonパブリッククラウドの優位性

AWSとパブリッククラウドを拡張機能として選択することのメリットは多数存在します。以下に、顧客が最もよく述べるAWSのメリットを紹介します。

  • 多くの場合、中小企業はAWSなどのパブリッククラウドを好みますが、これはこうした組織が設備投資をゼロに抑えながらインフラストラクチャーおよびサービスを利用できるからです。 
  • 前述のとおり、AWSは従量課金制の消費モデルを利用します。組織が大量のキャパシティを必要としないのであれば、支払う量も少なくなります(その逆もしかり)。
  • AWSのようなパブリッククラウドは顕著に柔軟であるため、組織は自社のリソースおよび/またはトラフィックのニーズに基づき、オンデマンドでスケールアップまたはスケールダウンが可能です。  
  • AWSは、幅広いプログラミング言語でAPIを提供するため、プログラマーは容易に新しいインスタンスを立ち上げてバックアップやそのほかのタスクに対処して、自社インフラを管理できるようになります。 

Nutanixハイブリッドマルチクラウド

Nutanixハイブリッドマルチクラウドを理解するには、まずNutanixインフラストラクチャーを紹介しなくてはいけません。Nutanixはハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)の提供が最もよく知られており、オンプレミス型クラウドアーキテクチャーであるプライベートクラウドの重要かつ強固な構成要素の役目を果たします。

Nutanix Xi Servicesとは?

さらに、Nutanix HCIはコンピューティング、ストレージ、ネットワーキング、そして仮想化を単一のソフトウェア定義プラットフォームにまとめることで、インフラストラクチャーを「インビジブル=意識する必要がない」にします。

Nutanixのハイブリッドおよびマルチクラウドサービスは、組織にとってクラウドコンピューティングモデルが利用しやすくなるように設計されています。こうしたクラウドサービスのラインナップは、オートメーションとオーケストレーションツールを通じてオンプレミス環境上でパブリッククラウドライクな体験を築き、複数のパブリッククラウド全体で同一の体験を展開することを目指しています。 

HCIを基盤としたNutanixのクラウドプラットフォームは、オンプレミスおよびパブリッククラウド性能などを提供できます。 インテリジェントオートメーションとセルフサービス性能を備えたアプリケーション、サービス、そしてデータを様々な規模で実現し、エンタープライズデータセンターにクラウドのシンプルさと俊敏性をもたらします。 Nutanixのユニークなアプローチは、ハードウェア、ハイパーバイザー、そしてライセンスポータビリティに関する圧倒的な選択肢を提供しながら、総所有コスト(TCO)を削減して、高くつくベンダーロックインを防止します。 

クラウド間のシームレスな拡張性により、管理者は新たな慣行を学んだり、刷新や変換を伴うことなくVMとアプリケーションを移行できます。また、ライセンスポータビリティも手に入るため、オペレーターは各アプリケーションに最適なクラウドを選択できます。パブリッククラウドが今すぐ必要かどうかにかかわらず、準備ができたら有効にしてください。

プライベートクラウドとパブリッククラウドの力を融合

プライベート、ホスト型、そしてパブリッククラウド環境に跨るアプリケーションの管理、安全性の確保、そして運用を可能にする、真のハイブリッドおよびマルチクラウドプラットフォームのパワーを活用しましょう。 どれも簡単に実施でき、サービス製品ではない上、何ヶ月にもおよぶ専門的支援は不要であり、複雑なオーバーレイネットワークもありません。

Nutanixハイブリッドマルチクラウドソリューションがパブリッククラウドよりも有利な点

Nutanixのお客様はNutanixのアーキテクチャー全体の恩恵を受けることができますが、そのハイブリッドマルチクラウドソリューションが提供する特典のレパートリーはとてもユニークです。以下に、顧客が最もよく述べるメリットを紹介します:

  • クラウド管理は時間のかかるタスクです。Nutanixはクラウド管理を簡略化することで、普通であれば手動でやらなくてはならないタスクを自動化できるケースが多く、組織はより高価値なプロジェクトに注力できるようになります。
  • 組織は、どのクラウドベンダーを使用しているかに関わらずNutanixを活用できます。仮にAWSまたはAzureのようなパブリッククラウドを利用している場合でも、Nutanixのクラウドネイティブサービスのライブラリを利用できます。
  • ハイブリッドマルチクラウドソリューションの製品ラインナップの多くはNutanixプラットフォームとネイティブ統合されているため、既存顧客は製品を活用するにあたって追加の手順を踏んだり、ライセンスを得る必要もありません。
  • 組織は、移行の手間や複雑さを伴わずに、自社のオンプレミスクラウドアーキテクチャーをハイブリッドまたはマルチクラウドに拡張できます。また、Nutanixのソリューションは、複雑になりがちなハイブリッドやマルチクラウド環境を、追加の人員やコストをかけずに簡素化できるように設計されています。
Nutanix Xi Services

製品の概要: Amazonパブリッククラウド(AWS)とNutanix

以下は、NutanixとAWSが提供する類似性能を要約したリストです。AWSには広範な製品カタログがあるため、このリストにすべての製品名が掲載されているわけではありません。とりわけ、AWSは衛星地上局、ゲームサーバーホスティング、そしてARおよびVR性能を含め、Nutanixが提供しない製品カテゴリや機能を提供しています。 

製品の性能/提供機能 AWS Nutanix
コスト管理サービス Beam
IoT Xi IoT
セキュリティガバナンス
Flow Security Central
移行および転送 Nutanix Move
ストレージ Files、Volumes、Objects
ディザスタリカバリ Xi Leap
エンドユーザーコンピューティング Frame
オートメーションとオーケストレーション Calm、Prism Pro、Era、Karbon、Beam
ネットワーキングとセキュリティ Flow

関連リソース

Nutanixの仕組み: ハイパーコンバージドインフラストラクチャーの完全ガイド

2020年版AWSおよびAzureクラウド使用状況レポート| Nutanix

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Nutanix Clusters:マルチクラウド時代のハイブリッドクラウドインフラストラクチャー

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