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Nutanix Objects Storage と Snowflake Data Cloud の連携が、膨大なデータからの価値創出を実現

Santhosh Siruvole、Tuhina Goel 著

May 9, 2023 | min

サイロ化されたデータセットからインサイトを引き出すのは難題

ChatGPT の普及が勢いを増しており、AI の活用は突如としてテクノロジーコミュニティを超えて一般の人々にも現実のものになりました。

多くの人が AI の新たな機能を試すようになりましたが、AI の機械学習モデルをトレーニングするために、サイロ化されたソースから膨大なデータセットを収集し、処理して注釈付けをするという、舞台裏の多大な IT 作業を理解している人はほとんどいません。こうした IT 作業は、適切なデータ管理システムが整っていなければ、時間とコストがかかる可能性があります。

また、多様なデータタイプとストレージプロトコルを持つストレージサイロは、ビッグデータ分析を実行するうえで、重大な課題をもたらします。

例えば、地理的に分散した場所にある病院、診療所、研究所からテラバイト規模の患者データや診断データを 1 つの場所に集約して ETL(抽出・変換・ロード)処理を実行することは、煩雑でコストがかかります。また、データコンプライアンスの要件により、さらに複雑になる可能性があります。

同様に、金融サービス企業は、膨大で分散された顧客データを単一のデータウェアハウスに容易に変換できないため、分析に利用できず、消費者行動に関するインサイトを得るのが困難になっています。

Nutanix と Snowflake の連携は、大規模で地理的に分散されたデータセットを企業が分析し、格納することを可能にします。Nutanix Objects Storage™ のテクノロジーを Snowflake Data Cloud に統合することで、Nutanix Unified Storage™ プラットフォームの高性能でクラウドネイティブなオブジェクトサービスに格納されているペタバイト規模の非構造化データに対して、高速クエリを実行し、必要な価値あるデータを見つけることができます。

Snowflake で技術アライアンス担当責任者を務める Tarik Dwiek 氏は次のように述べています。「Nutanix との連携は、お互いのお客さまにとってエキサイティングなことです。お客さまは、Snowflake Data Cloud と Nutanix Object サービスのパフォーマンス、シンプルさ、優れたコラボレーション機能を活用することで、オンプレミスのデータから大きな価値を創出し、多くのインサイトを取得できます。」

オンプレミスのデータから優れたインサイトを迅速に取得

Snowflake の外部テーブルにより、分析を実行する前にデータをクラウドに取り込む必要がなくなります。これにより、従来のデータウェアハウスでは不可能であった、ペタバイト規模の分散された非構造化データに対して、SQL ライクな高速クエリを実行できるようになります。

Nutanix との統合により、Snowflake のお客さまは、大規模なデータセットをクラウドにコピーすることなく、Nutanix Objects に保存されたデータに直接クエリを実行できるようになります。Nutanix Objects ストレージは、エッジ、コア、クラウドなど、どこからでも Snowflake Data Cloud と統合できる、高パフォーマンス、クラウドネイティブ、スケーラブルなソフトウェア定義のオブジェクトストレージです。Nutanix Objects ストレージでは、オブジェクトの一部の特定のコンテンツに対してクエリを実行できるため、アプリケーションはクエリを大幅に高速化し、インサイトを得るまでの時間が短縮されます。

さらに容易にするために、ユーザーは Nutanix Objects ストレージのジオフェデレーション共通のグローバル名前空間を活用できます。これにより、複数のデータソースを Snowflake Data Cloud に手動で接続する必要がなくなり、価値実現までの時間を大幅に短縮できます。

Nutanix Objects ストレージはまた、Snowflake の外部ステージング機能を補完し、検証、クリーニング、Snowflake Data Cloud へのアップロードの前に、複数のエッジロケーションから中央のステージングロケーションにデータを照合します。

その他にも、Nutanix と Snowflake のコラボレーションは、次のようなメリットをもたらします。

  • 容易なデータ管理:データセットをクラウドに移動することなく、オンプレミスのデータを分析し、データ主権とコンプライアンスの負担を軽減します。
  • 価値創出までの時間を短縮:ペタバイト規模のデータをクレンジングしてパブリッククラウドにプッシュしなくても、迅速に価値のあるインサイトを得ることができます。
  • グローバルなデータアクセス:地理的に連携したデータを分析し、データサーフェスをエッジ、コア、クラウドにまで拡大します。
Snowflake ダイアグラム

「Nutanix Objects は、オブジェクトストレージをシンプルにするソリューションです。管理が容易で信頼性があり、問題なく動作します。今後の成長に期待しています。」

Bottomline Technologies
クラウドシステム運用部門ディレクター Erik Dahlgren 氏
NUS のビジネス価値

真のハイブリッドマルチクラウド体験

Nutanix Objects ストレージによる大規模なデータセットの効率的な保存、保護、管理と、Snowflake Data Cloud による容易なアクセス、レビュー、分析の利点の融合により、深いインサイトの迅速な取得が可能になります。

ソフトウェア定義のストレージソリューションとして、Nutanix Objects ストレージは、ロケーションを問わず、任意の最適なインフラで実行できます。ジオフェデレーションとオブジェクトレプリケーションを使用すると、単一の名前空間を通じて世界中に分散されたデータにアクセスし、N 方向のポリシーベースのレプリケーションを実行して、さまざまなロケーション間でデータを移動できます。

多くのお客さまは、どこからでもデータにアクセスできることの重要性を認識しており、セキュリティモデルの組み込みのニーズが大きくなっています。Nutanix Objects ストレージは、Active Directory、Open LDAP をはじめとするさまざまな SAML ベースの ID プロバイダーと統合されています。ポリシー主導型の RBAC(役割ベースのアクセス制御)に加えて、ユーザーは誰がどのようにデータにアクセスできるかを決定できます。

Nutanix Objects ストレージと Snowflake の連携により、分散データ分析のための堅牢なデータ管理システムが提供され、新たなワークロードが可能になります。データインサイトに最大限の価値をもたらしたいと考えているお客さまのニーズに応えるのは、このような連携です。

関連リソース

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