プレスリリース

Nutanix、マルチクラウド時代に対応した、KubernetesベースのPlatform-as-a-Serviceを提供開始

2020年9月9日

*本リリースは米国カリフォルニア州サンノゼで現地時間2020年9月8日に発表されたプレスリリースの抄訳版です。原文はこちらをご参照ください。

マネージドサービスの「Karbon Platform Services」によりあらゆるクラウド環境におけるコンテナベースのアプリケーション配信と運用を実現

Nutanix Inc.(本社:米国カリフォルニア州、共同創設者、会長兼CEO: Dheeraj Pandey 以下、Nutanix)は本日、KubernetesベースのマルチクラウドPlatform-as-a-Service(PaaS)である、「Karbon Platform Services」を発表しました。システムが管理する自動化されたセキュリティを備え、あらゆるクラウド環境へのマイクロサービスベースのアプリ開発・導入期間の短縮を実現します。ソフトウェア開発者は本サービスを通じて、オンプレミス、パブリッククラウドおよびエッジ環境において、ターンキー型のマネージドサービスエクスペリエンスを得られ、クラウドネイティブアプリケーションを構築・実行しつつ、アプリケーションからそれを支えるインフラストラクチャーを切り離すことができます。また、IT運用チームには、シンプルで一貫したアプリケーションライフサイクル管理とセキュリティのフレームワークが提供されます。Nutanixでは、企業によるクラウドネイティブ化の加速を支援するサービスの拡大を計画しており、その中で今回の発表は大きなマイルストーンとなるものです。

デジタルイニシアチブのメリットを実現することを目標としている企業は、ソフトウェア開発者の潜在能力を最大限に引き出し、アジャイルなDevOpsプロセスの実現に苦慮しています。Kubernetesは、クラウドネイティブテクノロジーのエコシステムとともに急速に進化し続けており、大規模な技術リソースなしでは導入がますます困難になっています。さらに、組織はデータ、アプリケーション、ITリソースをシンプルかつ効果的に管理する能力を損なうことなく、オンプレミスとパブリッククラウド両方でKubernetes環境を活用する必要があります。

NutanixのCTOであるRajiv Miraniは、次のように述べています。「ITリソースは、デジタル企業を支える原動力です。しかし、企業の規模の拡大に合わせて、ハイブリッドクラウドを採用し、管理するアプリケーションが増加すると、IT部門によるエンジニアリング・ニーズへの対応は困難に陥りがちです。Karbon Platform Servicesにより、アプリケーションの開発とオーケストレーションを簡素化すると共に、ITと開発チームの関係を合理化し、お客様のDevOps戦略をサポートすることを目指しています。」

この新しいクラウドネイティブPaaSにより、ソフトウェアエンジニアはそれを支えるインフラストラクチャーを管理する必要がなくなり、アプリケーション開発とオーケストレーションを効率化することができます。Karbon Platform Servicesは、Nutanix HCIソフトウェアの統合コンポーネントとしてNutanix Karbonとともに導入されたKubernetesライフサイクル管理の中核的な機能をベースに構築されています。今回の新サービスは、システムが管理する自動化されたセキュリティとマルチテナント性を提供するため、マルチクラウドインフラストラクチャー上で幅広いマイクロサービスベースのアプリケーションを実行することができるようになります。

Hardis GroupのCTOであるDamien Pasquinelli氏は、次のように述べています。「当社では、分散型アーキテクチャとパブリッククラウド環境でのソフトウェア開発や機械学習の利点を活用でき、エッジとプライベートクラウドの両方で当社のReflexとVision Insightsをホストできる単一のPaaSプラットフォームを模索していました。Karbon Platform Servicesは、当社がPaaSソリューションで必要とする豊富なサービスとNutanixの定評あるシンプルで簡単な管理機能をクラウドにまたがって提供してくれます。Karbon Platform Servicesを導入したことで、Vision Insightsの開発チームとDevOpsチームは、ゼロからプロトタイプを作成するまでの時間を、従来の4分の1以下に短縮することができました。Karbon Platform Services上で動作するこのソフトウェアは、エネルギー管理と自動化の世界的なスペシャリストであるSchneider Electric社のようなお客様の本番環境にすでに導入されています。」

Karbon Platform Servicesの主なメリットは以下の通りです。
豊富なマネージドサービス群:このPaaSサービスでは、豊富なサービス群のシンプルでオープンな抽象化を活用することで、シンプルでステートフルなコンテナ型アプリケーションから、複雑なWebスケールアプリケーションまで、幅広いアプリケーションの迅速な開発・導入を可能にします。Karbon Platform Servicesには、マネージドKubernetes(K8s-aaS)、Containers-as-a-Service(CaaS)、サーバーレスファンクション、AI、メッセージバス、ingress、サーバーメッシュ、可観測性、セキュリティサービスなどが含まれます。
SaaSベースのマルチクラウド運用:運用チームは、SaaSベースのインフラストラクチャー・ライフサイクルマネージャを活用することで、基盤となるクラウドを問わず、運用の簡素化し、アプリケーション、データ、セキュリティのライフサイクルを一元管理することができます。開発者は、豊富なプラットフォームサービス群を活用することで、アプリケーションを一度記述すれば、SaaSベースのアプリケーション・ライフサイクルマネージャを通じてクラウド環境に導入することができます。
拡張可能なハイブリッドPaaS:Karbon Platform Servicesは、透過的でWANに最適化されたデータパイプラインと拡張可能なデータインターフェイスを通じて、異なるクラウド環境にまたがったデータのモビリティと、ハイブリッドアプリケーションの管理を実現します。この機能により、企業は自社のサービスに、より広範なKubernetesエコシステムを活用する柔軟性を得ることができます。
セキュリティ体制の強化:Karbon Platform Servicesを利用することで、IT運用チームはクラウド全体のデータやアプリケーションに対して、統一した観測性を持つ一貫したセキュリティとAPIモデルを活用できます。また豊富なサービス群に、システム管理に基づく自動化セキュリティ機能、組み込み型のマルチテナント機能とロールベースアクセス制御(RBAC)が提供されます。

ESG Researchのプラクティスディレクター兼シニアアナリストのBob Laliberteは次のように述べています。「Kubernetesとマルチクラウドインフラストラクチャー管理は複雑なため、IT運用チームの大きな負担となるだけでなく、アプリケーションソフトウェア開発者が利用できるリソースとツールが制限されてしまう可能性もあります。Nutanixは、Karbon Platform Servicesにより、インフラストラクチャーの複雑さを抽象化し、管理されたKubernetes、コンテナ、および必要不可欠な開発者サービスのホストを利用しやすいPaaS環境で提供します。最近の調査によると、顧客の70%がコンテナ化されたアプリケーションにパブリッククラウドとプライベートデータセンターを組み合わせて使用することを好むことが明らかになっています1。Karbon Platform Servicesは、グローバルなコントロールプレーンとシンプルなマルチクラウド管理機能により、柔軟性に対する顧客のニーズを満たしています。」

Nutanix Karbon Platform Servicesはすでに提供を開始しており、現在利用可能です。詳細については、こちらをご覧ください。

Nutanixは本日、Karbon Platform Servicesに加えて、DevOpsチームをサポートするアプリケーション管理/オーケストレーションソリューションのホスト版であるXi Calmを発表しました。本サービスは現在開発中です。

[1]出典:ESG Master Survey Results, Trends in Modern Application Environments(2019年12月)
 

(以上)

Nutanix Inc.について

Nutanixは、クラウドソフトウェアのグローバルリーダーであり、ハイパーコンバージドインフラストラクチャー・ソリューションのパイオニアです。Nutanixのソフトウェアは世界中の企業に採用されており、プライベートクラウド、マルチクラウドを対象に、単一のプラットフォームにて場所・規模を問わないアプリケーション管理を実現しています。詳細については、www.nutanix.com/jp をご覧いただくか、Twitterをフォローしてください (@NutanixJapan)。

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