お客様

SBテクノロジー、Nutanix EraでDBaaSを内製化し、運用の効率化とDBサービス標準化を実現

短期間でのDB全面刷新により、データベースの展開、リストア時間のスピードアップなどの課題を解決し、運用管理を劇的に効率化

業界

情報サービス業界

課題

  • ハードウェア/ソフトウェアの老朽化、DBシステム保守期限切れ
  • データベースのプロビジョニングなど 運用管理の複雑さ
  • データベースの自動バックアップとリストアにかかる時間や手間
  • 拡張性および冗長性の低さ

ソリューション

Nutanix Cloud Platform

  • Nutanix AOS
  • Nutanix AHV
  • Nutanix Era
  • Nutanix Karbon
  • Nutanix Prism Pro

Nutanix Consulting Services

  • Nutanix Era 設計・導入支援

アプリケーション

  • SQL Server Always On可用性グループ

 

「Nutanix Eraで、新データベースの構築が1-クリックで完了できるようになりました。これまで3層構成でDBを構築してきたので、 まさに革命的な変化です。DBの運用管理が簡素化され、特殊な技能を持っていなくてもDB管理者の役割を担えるようになり、人材不足の問題解決にもつながると期待しています」

‒ SBテクノロジー株式会社 ECサービス事業部 EC管理部 データ管理グループ プロジェクト責任者 遠藤 直樹 氏

「Nutanix Eraでは、カレンダーと時間軸が表示され、どの時点のデータをどう戻すかを直感的に操作できるので非常に便利です」

‒ SBテクノロジー株式会社 ECサービス事業部 EC管理部 データ管理グループ マネージャー 坂下 一彬 氏

「SQL Serverの刷新や新環境への移行は初の経験でしたが、Nutanix EraのわかりやすいUIのおかげですべての作業を難なく行うことができました。」

‒ SBテクノロジー株式会社 ECサービス事業部 EC管理部 データ管理グループ 関根 隼人 氏

導入によるビジネスのメリット

  • デプロイの自動化により2ヵ月でデータベース・モダナイゼーションを実現
  • データベースの自動バックアップとリストア時間の短縮で運用負荷を大幅削減
  • 直感的な操作により専門スキルなしでもデータベース管理が可能となり、人材不足の課題が解決
  • Kubernetesによるモダンアプリケーションの内製化を促進

課題

SBテクノロジー株式会社は、ソフトバンクグループを成す1社であり、ICTサービス事業を展開しています。1990年の設立以降、堅調にビジネスを成長させ、近年では「Microsoft Azure」を軸にした企業ITのクラウドシフトとニューノーマル時代に向けたビジネス協創に力を注いでいます。

同社のECサービス事業部は株式会社ノートンライフロックが提供するセキュリティソフトをオンライン販売する代理店事業を展開しています。その事業を支えるデータベースシステムのハ ードウェア/ソフトウェアが老朽化し、2020年に保守期限切れによる更改のタイミングを迎えたことから、データベースシステムの全面刷新が必要になりました。

従来はMicrosoft SQL Serverを3層構成の仮想化インフラで運用し、データベースの可用性を 担保するため Microsoft Windows Server Failover Cluster (以下、WSFC) を利用していましたが、管理対象が多くなり、運用管理に手間がかかっていました。データベースの展開の効率化 やバックアップの自動化、リストアにかかる時間の短縮といった課題解決が急務でした。また、テレワーク環境では個人の作業が増えるため、高度なDBスキルを持ち合わせていない担当者でも同じ結果が得られる環境を求めていました。

ソリューション

ECサービス事業部は、運用管理のシンプル化を図るため3層構成からNutanix Cloud Platformへ移行し、データベースのアーキテクチャもWSFCデータベースから、共有ストレージ不要のSQL Server AlwaysOn可用性グループデータベース(以下、AGデータベース)に変更することに決めました。同事業部のEC管理部データ管理グループ プロジェクト責任者の遠藤直樹氏は「データベースシステムの構造を『Nutanix+AGデータベース』へと移行することで、データベースデプロイの効率化やバックアップの自動化、リストア時間の短縮など、運用管理を巡る数々の課題を一挙に解決したいと考えました」と振り返ります。

移行にまつわる課題を解消したのが、DBaaS(データベースアズアサービス)のNutanix Eraでした。「当初、データベースの構築を内製で行う計画で、その作業には相当の工期がかかると想定していました。ところが、Nutanix Eraにより、データベースのプロビジョニングが自動化され、構築作業が1-クリック操作で完了できました。また、稼働中のデータベースを別の場所に複製して本番環境に影響のないかたちでデータの同期をとりながら検証も行えました。さらに、バックアップの自動化やリストアの時間短縮など、私たちが必要としていた機能がほぼすべて実現できる点も採用決定の動機づけになりました」とECサービス事業部 EC管理部 データ管理グループ マネージャーの坂下一彬氏は明かします。

こうしてECサービス事業部では、新システム全体の運用管理の効率化に向けてNutanixのコンサルティングサービスにより、2カ月間で新データベースシステムを完成させ、2021年5月に本番運用を開始しています。

導入効果

データベースデプロイの自動化により、新データベースを短期間で構築でき、システムの全面刷新がスムーズに行えたと坂下氏は評価します。「3層構成でデータベースを構築してきた私たちにとって、データベースの構築が1-クリックで行えるというのは革命的な変化でした。この刷新によって新データベースの設計から入念な検証、本番システムの構築がわずか2カ月間で完了でき、まさに驚きのスピードでした。特殊な技能を持たない担当者でもデータベースアドミニストレーターとしての役割を担えるようになった点も大きな効果です」と、遠藤氏は指摘します。

ECサービス事業部 EC管理部 データ管理グループの関根隼人氏は「私にとって、SQL Serverの刷新や新環境への移行は初の経験で したが、Nutanix EraのわかりやすいUIのおかげですべての作業を難なく行うことができました。Nutanix Eraの操作のシンプルさは特筆に値すると思います」と語ります。従来、SQL Serverのバックアップ機能とサードベンダーのツールを用いて自動バックアップやリストアの仕組みを独自に開発・使用していました。Nutanix Eraの導入で、その仕組みを踏襲した自動バックアップが実現できたほか、リストア操作がより簡便になり、時間短縮が可能になったといいます。遠藤氏は、「Nutanix Eraでは、カレンダーと時間軸が表示され、どの時点のデータをどう戻すかを直感的に操作できるバックアップ機能の強力さには驚きました」と述べています。

今後の展開

今回のデータベースシステム刷新と併せて、ECサービス事業部ではKubernetes環境の構築をシンプル化する「Nutanix Karbon」も導入しています。

「Nutanix Karbonの導入は、クラウドシームレスな開発環境整備に向けた一手です。当面は商用サービスにおける内部共通システムに使用し、将来的にはECサービスの開発にも適用していく計画です。Nutanix Prism Proに標準実装されているAIによるオペレー ションの自動化機能『X-Play』により、システムの自律化も推進していきたいと考えています。Nutanix Clusters on Azureにも期待しており、災害復旧(DR)などクラウドとのシームレスな連携により、さらなる改善を図っていきたいです」と、遠藤氏は説明します。