お客様

Nutanixを活用して サンフランシスコ地方 検事局が取り組むデジタル トランスフォーメーション

業界

 司法サービス、政府機関

課題

  • 長年にわたって使用してきたHPEサーバー環境の更改
  • デジタルトランスフォーメーションをサポートする、より高度なIT環境への移行
  • インフラストラクチャーの効率と管理能力の向上

ソリューション

  • Nutanix Enterprise Cloud OS
    • Acropolis(AHV仮想化機能を含む) 
    • Prism管理ソフトウェア
  • 新世代のHPE ProLiantシステム

 業務上のメリット

サンフランシスコ地方検事局は、レガシーなインフラストラクチャーからNutanixソフトウェアとHPE ProLiantシステムに移行したことで、インフラストラクチャーの管理に必要な時間を半分に短縮し、IT担当者もより戦略的なプロジェクトやイノベーションに注力できるようになりました。また、Nutanixプラットフォームの優れたパフォーマンス、信頼性、効率性によって、地方検事局のIT担当者は、新しい事案管理システムの構築といった別のプロジェクトに注力できるようになりました。レガシーなシステムの複雑さを排除し、あらかじめセキュリティ機能がサポートされたNutanixの設計によって、ITセキュリティやコンプライアンス全体の向上が可能になりました。継続的なコストが発生するVMwareハイパーバイザーのライセンス利用を中止し、データセンターの占有スペースを減らすことで、大幅なコスト削減が図られました。

「Nutanixに移行したことで、単なる法の運用を担う政府機関ではなく、効率に優れテクノロジーにも精通した政府機関を代表する“法律事務所”になることができました」

サンフランシスコ地方検事局 CIO、Harman Brown氏

課題

サンフランシスコ地方検事局は、サンフランシスコ市および同郡で発生した犯罪の刑事訴追の責任を担う機関です。同地方検事局では、年間で数千件もの裁判に加え、被害者に向けたサービスや若者が犯罪に巻き込まれないように教育する「近隣アウトリーチプログラム」など、様々な予防的コミュニティサービスを市民に提供しています。

「私達の目標は、サンフランシスコを米国で有数の安全な大都市にすることですが、そのためには犯罪が1件も発生しないという状況が理想と言えます。アウトリーチプログラムの目的は、正にそこにあります」と、CIOのHarman Brown氏は説明します。

Brown氏が率いるチームの役割は、同機関が擁する320名の法律の専門家とスタッフ、さらに年間を通して勤務する約100名の学生インターンのITニーズをサポートすることです。Brown氏は、次のように話します。「検事局におけるテクノロジーの役割は、ここ数年でますます高まっています。これまで単なるサポートセンターに過ぎなかったIT部門は、現在では、エグゼクティブと同じ立場で検事局全体の戦略や方向性を話し合ったり、テクノロジーの活用を通じて、どのように目標の達成をサポートできるかを分析するなど、大きな進化を遂げてきました」

CIOであるBrown氏が直面している最大の課題は、決められた予算の中で、増加の一途を辿る検事局のエンドユーザーからの期待に、いかにして応え続けるかという件です。「基本的な目標は、職員が必要とする新しいアプリケーションや革新的なテクノロジーを積極的に採用しながら、年間予算の範囲内で、全ての環境をできるだけシンプルに、そして高い信頼性と迅速性をもって運用できるようにすることです」と、Brown氏は話します。

ソリューション

2018年、Brown氏が率いるチームは、長年にわたって運用してきたHPEサーバー環境を、新たなITインフラストラクチャーにリプレースする準備を開始しました。同チームでは、Nutanix Enterprise、DELL EMC VxRail、Scale Computing HC3を含む、複数のハイパーコンバージドインフラストラクチャーの評価を実施しました。「それぞれのソリューションの長所、短所、導入効果の比較表を作成しました。その結果、パフォーマンス、コスト、信頼性といったあらゆる観点で、Nutanixのアドバンテージが明らかになりました」と、Brown氏は振り返ります。

この評価結果に基づき、検事局は、Nutanix OSソフトウェアの購入と、同ソフトウェアのHPE ProLiantハードウェアへの導入を決定しました。「これまでの実績を通じて、HPEサーバーの優れたパフォーマンスには十分満足していました。正に確かなソリューションと言えるでしよう。NutanixとHPEの相性の良さは、大きな安心材料になりました」とBrown氏は話します。現在検事局は、全てのエンタープライズ、法務、オフィス向けアプリケーションのファイル共有、プリントサービス、DHCP、Active DirectoryおよびSQL Serverワークロードを、Nutanixプラットフォーム上で稼動させています。

導入効果

より多くの時間をイノベーションに振り向ける

Nutanixに移行したことで、レガシーなインフラストラクチャーで発生していた、オーバーヘッドや保守作業のほぼ全てを排除することができました。Brown氏は、次のように話します。「Nutanixによって、システム環境の管理に必要な時間を半分に短縮することができました。現在は、約30のITプロジェクトが同時に進行しており、私達のチームは、単にインフラストラクチャーを管理するよりも、もっと重要な多くの仕事に従事できるようになっています」

また、Brown氏が率いるチームは、Nutanixの分析機能とダッシュボードを使って、ITサポートサービス担当者だけでなく、検事局全体にリアルタイムで情報を提供しています。「誰かが私達に支援を求めてきた場合でも、Nutanixのダッシュボードを見れば、全ての必要な情報が得られるようになっています。これはエンドユーザーにとって大きな時間の節約になるだけでなく、ITチームにとっても、より戦略的なプロジェクトに注力できるという点で、大きなメリットになります」

増加し続ける新たなデータにも対応

最近、警察官が装着するようになったボディウォーンカメラ(装着用小型カメラ)によって、これまでは別々だったテクノジーと法律の世界が、大きく変わろうとしています。いまや監視カメラやビデオ、Nestといった監視ソリューションは、一般市民の誰もが簡単に手に入れられるようになっています。この結果、検事局では、市民が街の中で撮影した携帯の動画や画像を扱う事案が大幅に増えています。

これについて、Brown氏は、次のように説明しています。「被告がいた場所や犯罪現場を特定できることは、私達が事件を解決する上で大きな意味を持ちます。そこで私達は、局内に犯罪研究部門を立ち上げ、ソーシャルメディアをトラッキングしたり、携帯の位置情報をもとに、その利用状況を特定できるようにしました。

犯罪の手口は日々高度化しており、これに先んじるためには、不断の努力が欠かせません。Nutanixのプラットフォームによって、このような新しいソースから生み出される膨大のデジタルデータを管理し、必要な証拠を基にして、裁判で容疑者に有罪判決を下すことができるようになりました」

新しい施設への移転

最近、同検事局の事務所は、サンフランシスコの元の所在地からより近代的な施設へ移転しました。「移転前、地方検事と私は、新しいビルでは会議室の壁にAV機器を装着し、ビル全館でWi-Fiにアクセスできるような、検事のためのテクノロジー天国にしようと膝を交えて話し合いました。さらに、記者会見やトレーニング、イベントに使用できる演壇やマイク、カメラを備えた多目的ルームを用意し、地方検事のTwitterやFacebookのアカウントにストリーミング配信もできるようにしました」と、Brown氏は話しています。

地方検事局は、移転前に全てのレガシーなインフラストラクチャーをアップグレードすることを決定しました。Brown氏は、「サンフランシスコの不動産の床面積単価は非常に高額なため、新しい施設に移転する前に占有スペースをできるだけ圧縮したいと考えていました。そしてこの点についても、Nutanixによってコスト削減ができた対象の1つです。NutanixとHPEソリューションによる小型のフォームファクタが、データセンターの今後の支出を管理する上でのメリットをもたらしています」と話します。

モバイルワーカーのサポート

同地方検事局では、職員のリモートワークの支援を積極的にコミットしています。全ての検事や法律の専門家にモバイルデバイスが提供され、法廷を含めて事務所の外部からでも、同様に仕事を行うことができます。またBrown氏が率いるチームは、リモートからの容易なファイルアクセスを可能にする、新しい事案管理システムを導入しました。

「法律家が裁判所に赴く際、これまでは全ての書類を大きな箱に詰め込み、『ショッピングカート』で法廷に運び込んでいました。全ての事案記録を安全かつセキュアにデジタル化できるようになったことで、検事はより柔軟な対応が可能となります。法廷にはラップトップかタブレットだけを持って入廷し、大量の書類フォルダーをめくることなく、全ての情報にアクセスすることができます。これによって、法律家としての仕事の効率を高め、最終的に事案に勝訴する能力を高めることができるようになります」とBrown氏は説明しています。

コスト面での優位性

「新しいテクノロジーを導入するための予算、あるいは運用に必要な予算をいかにして確保するかは、ITにおける最大の課題の1つです。望み通りの環境を導入するための十分な時間や予算、人材を確保できることは、現実的にほとんどありません。それだけに予算の使い方は非常に戦略的でなければなりません。同地方検事局が、ITコストをうまくコントロールできた理由の1つとして、VMwareからNutanixのハイパーバイザーであるAHVに移行したことが挙げられます。「正直、vSphereに毎年サブスクリプション費用を支払うことについては、大きな疑問を感じていました」とBrown氏は本音を明かします。

「AHVに移行したことで、有料のサービス利用を停止し、より経済的で効率に優れたソリューションを活用した、IT予算の戦略的な使用が可能になりました。Nutanixによって当検事局のシステム環境の次世代化を図ることができ、さらに効率的な税金の活用が可能となったのです。Nutanixによって、より少ない費用でより多くの成果を上げられるようになったので、サンフランシスコの市民の皆様には、非常に満足してもらえていると思います」

データセキュリティの向上

同検事局は、刑事司法情報システム (CJIS: Criminal Justice Inforamtion System) の全ての情報に対するセキュリティとコンプライアンスについても責任を負っています。Brown氏は、次のように話します。「機密データは、いかなる時でも厳重に保護される必要があります。私達は、誰かが不正なアクセスを試みていないか、またデータを共有しようとしていないかという点について、常に目を光らせるだけでなく、プロセスや手続きに関する知識不足によって、内部でこのような問題が発生しないようデータを保護する必要があります。

Nutanixによって、デジタルレコードを保存時に暗号化することで、同検事局が求めるデータ対応に不可欠となるセキュリティを確保し、唯一の「正しい情報源」として、全ての内容をNutanix上に集約できるようになりました。保存済みデータを暗号化できることは、非常に重要です。たとえ情報が不正なアクセスによって漏洩した場合でも、誰もそれ利用することができないからです。Nutanixのテクノロジーによって、内部および外部からのデータ侵害のいずれについても、そのリスクも低減することができます」とBrown氏は明言します。

Nutanixとの良好なパートナーシップ

「Nutanixは非常に優れた協業相手だと思います」とBrown氏は評価します。「Nutanixのチームは、いつも私達が唯一の顧客であるかのように感じさせてくれます。サポートエンジニアの対応は、問題に対して的確で、私達の全ての質問に素早く回答してくれます。また、私達に対してインストールする場に同席するよう促し、新しいインフラストラクチャーに早く慣れるために、画面を見る私達の肩越しでガイダンスを提供してくれました」

Brown氏は、HPEとNutanixのパートナーシップによる非常に高いレベルのサポートについても評価しています。「Nutanix、そして同社と密接なパートナーシップを持つHPEによって、常にNutanixとHPEのどちらかが問題の重要度を判断し、必要な場合には、両社が協力して問題解決にあたってくれます」

次のステップ

「Nutanixは、素晴らしいビジネスパートナーです。何かを売ることばかりに躍起になっている他の企業とは違います。さらにNutanixの効率的で強力なソリューションによって、新しいアプリケーションやサービスを迅速かつ容易に、法律家や法務担当者に提供できるようになりました。Nutanixに移行したことで、単なる法の運用を担う政府機関ではなく、効率に優れテクノロジーにも精通した政府機関を代表する“法律事務所”になることができました」と、最後にBrown氏は、最大限の賛辞を述べ、今回の話を締めくくりました。