お客様

奈良学園キャンパスの 統合基盤を Nutanixでシンプル化

Nutanix Files によりファイルサーバーの性能が向上

業界

学校・教育業界

課題

  • 登美ヶ丘キャンパスにあるサーバーの 経年劣化
  • キャンパスの統廃合に対応できる柔軟 な構成
  • 複数のキャンパス・拠点に点在するITリ ソースの可視化と運用管理の簡素化

ソリューション

Nutanix Cloud Platform

  • Nutanix AOS
  • Nutanix AHV
  • Nutanix Prism
  • Nutanix Move
  • Nutanix Files

アプリケーション

  • 法人全体向け事務認証・共有・人事システム
  • 大学向け印刷枚数管理システム
  • 幼小中高向けPC教室サーバー
  • 幼小中高向け図書システム
  • 幼小中高向けスクールカードシステム

「Nutanixの管理ツール『Nutanix Prism』の使いやすさと、断続的に行われるキャンパス統合に対応できる段階的な導入が可能 な柔軟な拡張性が決め手となりました。契約形態がサブスクリプ ション型でコスト管理が容易であることや標準でデータバックア ップ機能が付くことも魅力的でした。」

– 学校法人奈良学園 情報システム・ネットワーク管理担当 日下直也 氏(合同会社プラティコード)

導入によるビジネスのメリット

  • 基本性能の高さと使いやすいツールにより管理効率が向上
  • サブスクリプションのためコスト管理が容易に
  • オールインワンのバックアップ機能が標準で使用可能

課題

1961年に学校法人中和学園として開校した奈良学園は、奈良県内の三郷・登美ヶ丘・高田・郡 山の計4カ所にキャンパスを有し、幼稚園から大学までの10校とセミナーハウスを展開してい ます。「人間力」を教育のテーマに据え、「生きる力」を持った「意欲と思いやりと志のある人間」 「高い志を持った教養豊かなリーダー」「世界に雄飛する真のエリート」の育成を目指し、多彩 な教育カリキュラムを展開しています。

奈良学園のキャンパスネットワークは、県内4キャンパスをVPN回線で相互に接続し、全キャン パスが一体となったLANを構成しています。これら4つのキャンパスのうち、登美ヶ丘キャンパス には基幹事務系サーバーとキャンパス内各校の情報系サーバーが設置されていましたが、ほとんどが2013年に導入されたもので、ハードウェア、システムともに老朽化し、リプレースの時期を迎えていました。2022年4月には三郷キャンパスが登美ヶ丘キャンパスに統合される計画があり、同キャンパスのサーバーを登美ヶ丘キャンパスに移設する必要もありました。

奈良学園 情報システム・ネットワーク管理担当の日下直也氏は「当学園の4つのキャンパスには、物理・仮想の合計で約50台 のサーバーが設置されており、それらの管理負担は大きくなっていました。それに加えて、小中学校における『GIGAスクール構想』の推進やコロナ禍による遠隔授業の始動なども重なり、管理負担は相当のレベルに達していたといえます。サーバーのリプレース期間を当初の計画よりも短くしなければならなくなり、工程調整を行う必要にも迫られ、サーバーのリプレースや移設に伴うシステムのダウンタイムも可能な限り短くしなければなりませんでした。課題は山積していたといえます」と語ります。

ソリューション

サーバーのリプレース期間を短縮し、サーバーの管理負担も大きく低減させる。この課題を一挙に解決するすべとして奈良学園が選んだのが、Nutanix Cloud Platform でした。日下氏は「Nutanixの基本性能の高さと、管理ツール『Nutanix Prism』の使いやすさ、断続的に行われるキャンパス統合に対応できる段階的な導入が可能な柔軟な拡張性が決め手となりました。契約形態がサブスクリプション型でコスト管理が容易であることや標準でデータバックアップ機能が付くことも魅力的でした」と説明します。

選定において「ハイパーバイザーとして選択したのはNutanix AHVで、使い慣れたものではありませんでしたが、Nutanix Community Editionを試験的に活用した経験があったことから使用に不安はなかった」と日下氏は振り返ります。Nutanixによ るサーバー基盤の刷新は、登美ヶ丘キャンパス内サーバーリプレースを第1フェーズとして行われました。そのスケジュールはかなりタイトでしたが、移行ツールの「Nutanix Move」などを活用しながら約30のVMの構築を急ピッチで進めたことで、大きな 問題もなく期間内にリプレース作業が完了できました。

導入効果

従来のサーバー環境では共有ファイルは外部接続型共有ストレージに保存していましたが、今回の新しい環境では、Nutanix の共有ストレージリソースプールの一部をファイルサーバーとして利用できる「Nutanix Files」を使用しています。これにより、「ファイルコピーや同時アクセスなどの性能が向上している」と評価されています。

日下氏は、「Nutanix Prismは操作性に優れており、Web上の画面コンソールを通じてサーバーとストレージを一元管理できます。従来の三階層モデルではサーバーとストレージの管理を個別に行う必要がありましたが、それをワンストップで手間なく行 えるようになり、管理業務負担が大きく減っています」と語ります。

登美ヶ丘キャンパスでは、Nutanixを導入以降、システム的なトラブルはほぼゼロの状態です。Nutanixのサポートについて、「移 行中に技術的な不明点がいくつか浮上し、Nutanixに問い合わせたのですが、どの問い合わせに対しても丁寧かつ素早い対応 をしてもらえました。トラブルもなく、システムは安定稼働を続けています」と日下氏は評価します。

今後の展開

登美ヶ丘キャンパスのサーバーリプレースは完了しましたが、次のフェーズでは三郷キャンパスのサーバー群をNutanix Cloud Platformに移設することを目指しています。それ以降も、数回のサーバー移行や整理、新しいVMの構築などが行われると考え られています。 「三郷キャンパスのサーバーの移設では、サーバー環境の整理統合やルーティングの再設定、新たなVMの構築などさまざま な作業を行う必要がありますが、登美ヶ丘キャンパスでの成功体験がすでにありますので、移設の作業は問題なく行えると確信しています。その作業に対する不安はありません」と日下氏は語って下さいました。