お客様

京都外国語大学と併設校のシステム基盤をNutanix Cloud Platformで統合

システム運用費を固定化し、拡張性の高いクラウドを実現

業界

学校・教育業界

課題

  • 仮想基盤の保守期限切れに伴う更新
  • 併設校のITインフラの統合
  • クラウド環境への完全移行を妨げるデータベースのコスト増大
  • 学校法人会計特有の変動費用抑制の必要性

ソリューション

Nutanix Cloud Platform

  • Nutanix AOS
  • Nutanix AHV
  • Nutanix Prism
  • Nutanix Move
  • Nutanix Files

アプリケーション

  • 授業用Webサーバー
  • eラーニングシステム
  • 認証サーバー
  • データベースサーバー
  • ファイルサーバー

「併設校のシステム統合の準備のため、すぐに1台追加することになりましたが、2カ月という短い期間で構築を完了しています。通常業務を行いながらの構築作業でしたが、サービス停止などの問題もありませんでした。安心して新しいステムを迎え入れることができます」

– 学校法人京都外国語大学 総務部 情報システム課 担当課長 中原 学 氏

導入によるビジネスのメリット

  • システム担当の業務負担軽減
  • 短期間でのスムーズなシステム移行と安定稼働
  • 高いパフォーマンスと柔軟なスケーラビリティを獲得
  • システム運用費の固定化

課題

京都外国語大学は、建学の精神に「“PAX MUNDI PER LINGUAS”~言語を通して世界の平和を~」を掲げる学校法人です。充実した言語学習のカリキュラム、海外留学、2言語同時学習などを通して、グローバル社会を生き抜くために欠かせない国際感覚を身につけた人材の育成を目指しています。近年では「THE世界大学ランキング日本版2021」における国際性分野で7位にランクインし、国際的にも確かな教育力が認められています。

京都外国語大学は、学内のサーバールームで運用していたサーバーのメンテナンスやハードウェア、ソフトウェアの更新に手間がかかっていたため、一部の物理サーバーを仮想化しました。その結果、管理工数は削減できましたが、すべてのITリソースを一元管理することまでには手が回りませんでした。

2013年、学内サーバー室から外部向けのサービスを外部データセンターに移設し、2015年にはクラウドファーストへ方針転換して財務人事や基幹系サービスをクラウドに展開しました。

京都外国語大学 総務部情報システム課担当課長の中原学氏は「データセンター内の仮想化基盤の保守が2020年夏に満了するため更新が必要で、同時に併設校のインフラを大学に統合する案が浮上しました。2015年にクラウド環境への完全移行に舵を切ったものの、データベースに必要なリソースが課題となり、コスト増大のリスクが生じました。また、財務部門からの会計ポリシーとしてクラウド運用の変動費を抑えつつ、性能はスケーラブルにする必要もありました」と語ります。

ソリューション

データセンターの仮想化基盤の更新と併設校のインフラの統合を同時に実現し、システム運用の変動費を抑えながら拡張性のあるクラウド。この課題を解決するシステムのインテグレーションを担当するキヤノンITソリューションズからの提案の末、京都外国語大学が選んだのが、Nutanix Cloud Platform でした。中原氏は「ハイパーバイザーであるNutanix AHVのパフォーマンス面やコスト面での優位性を評価し、導入に至りました。これまで物理サーバーと仮想サーバーの管理に苦労した現場のシステム担当から『ぜひ使ってみたい』との声が上がっていたのも、Nutanix採用を後押しした大きな要因になっています」と説明します。

2020年の夏休みの時期を利用して、仮想・物理合わせて計24台のサーバーをNutanix環境に移行しました。「拍子抜けするくらいスムーズに移行が完了し、移行して約半年が経過しましたが、特に目立ったインシデントやアクシデントは発生していません」 と中原氏は振り返ります。

導入効果

Nutanixのシンプルな管理ツールの使い勝手について中原氏は、「導入前のオンラインミーティングでデモンストレーションを拝見し、その際にシステム運用の管理工数が減らせるという確信が持てました。導入後、現場のシステム担当者から『管理が楽になった』という声が寄せられるなど、期待通りの成果を上がっています」と述べています。

データベースのコスト増大がリスクになり完全なパブリッククラウド移行を断念し、学校法人会計特有の変動費を抑えなければいけませんでした。「Nutanixによるプライベートクラウドにより、システム運用にかかる費用を低コストで固定化しながら、拡張性の高い環境を実現できました。導入前は、ハイパーバイザーが新しくなることに対してパフォーマンス面の不安もありましたが、従来のものと比べてオーバーヘッドが少なく、スケーラビリティの向上が可能など不安感も解消しました」と中原氏は語ってくださいました。

京都外国語大学では、Nutanixを初期導入した後、2021年度末までに新学務システムのテスト環境を稼働させることになっていました。事前に検証を行ったところ、リソースが想定以上の必要であることが判明したため、急遽ノード追加が必要になりました。「併設校のシステム統合の準備のため、すぐに1台追加することになりましたが、2カ月という短い期間で構築を完了しています。通常業務を行いながらの構築作業でしたが、サービス停止などの問題もありませんでした。安心して新しいステムを迎え入れることができます」と中原氏は評価します。

今後の展開

現在、京都外国語大学の併設校である京都外大西高等学校と京都外国語専門学校のシステム統合が進んでおり、2022年には新学務システムが稼働する予定です。