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DaaSの定義: Desktop-as-a-Service(サービスとしてのデスクトップ)

投稿: Harold Bell

このブログの英語原文はこちら

企業の間でクラウドコンピューティングが一般的なものになり、「XaaS」という言葉が生まれた頃、技術の世界では新たな混乱が巻き起こりました。XaaSは 「anything-as-a-service」を意味し、クラウドから提供するあらゆるデジタルサービスの総称として使用されました。当初、この用語は、エンジニア以外の人々には直観的に理解できない略語でした。最初のエンタープライズ向けSaaS (Software-as-a-Service) ソリューンであるSalesforce.comが登場して早20年が経過しますが、今の世の中は「as-a-service」によるビジネスモデルで溢れかえっています。ソーシャルメディアからオンラインバンキングに至るまで、世界中の人々の学習や仕事、さらにコラボレーションのための手段の多くを、クラウドアプリケーションが占めるようになっています。

ダブルクリックするだけで、すぐ業務環境に入れるなど、クラウドコンピューティングによって企業は弾力的な方法で業務を進めることができるようになります。当初は新しいソフトウェアのテストに向け利用されていたクラウドコンピューティングですが、今ではテスト以外にも、様々な用途に利用できることが実証されています。クラウド環境では、「無限」のリソースをオンデマンドで利用することが可能で、必要とするリソースに対して料金を支払うだけで済みます。具体的な例として、業務における購買手順を考えてみましょう。運用部門に所属する皆様や他の方々が、クラウド環境が提供するポータル経由で、新しいコンピュータやソフトウェア、周辺機器、オフィスの設備、あるいはプロフェッショナルサービスをリクエストすると想定しましょう。マーケティング部門が、クラウドプラットフォームを使って、リードジェネレーションや編集に関わるスケジュール表、共有ファイルを管理しています。このリストは、社内の他の部門にも回ります。営業?もちろんです。人事?はい。経理?当然です。このような新しい協調関係についての主要な例は、クラウドアプリケーション利用の際だけでなく、その導入においても見ることができます。

次に、VDI、つまり仮想デスクトップインフラストラクチャーについて見て行きましょう。企業は、現在最も人気のあるデスクトップ仮想化の手段の1つとしてVDIソリューションを導入し、エンドユーザーコンピューティング環境の管理やコントロール、さらにセキュリティ確保などに向け活用しています。VDIによって、数千名規模の社員が利用するPCやその他のハードウェアに対する投資を削減することができます。オペレーティングシステム、ユーザープロファイル、そしてアプリケーションをハードウェアから切り離して仮想化することで、これらの管理に関わる作業負荷を軽減すると共に、基本的に「ダム (dumb)端末」という存在だった物理コンピューティング資産も活かすことができます。また、強力な仮想システムとのやり取りを容易に実現するシンクライアントや、予算内での対応を可能なとする各種デバイスも誕生しました。もちろん、会社から貸与されたラップトップやPCでも、仮想デスクトップ環境を利用することができますが、これらのユースケースでは、さらにコストを節約できるチャンスがあります。BYOD時代の到来と共に、社員がオフィスに加え、外出先でも自分のデバイスを使用するという形態が発生したことで、企業側は、さらに費用の節約が可能になったのです。また、シンクライアントが提供する最低限の機能があれば、たとえ旧式のPCでも、仮想デスクトップへのアクセス手段として利用することができます。このような仮想化の台頭は、たとえオフィスの外にいても仕事を続けたいという、社員の願いを如実に表したものです。VDIは、あらゆる局面で付加価値を提供し、仮想エンタープライズワークスペースに向けた実行可能なソリューションとなっているのです。

VDIは、紛れもなく優れた俊敏性を発揮しますが、動的な環境に導入する際の制約には、注意を払う必要があります。例えば、最近自社が他の企業を買収した場合には、相手側の会社の社員を出来る限り早く業務に参画させたいと考えるでしょう。あるいは、季節契約の臨時社員がいる場合なら、その社員にも会社のアプリを利用させる必要があるはずです。VDIは、新しい社員を素早く業務に参画させるための選択肢として、いつでもベストな手段になるわけではありません。言うまでもなく、ITのリソースはいつもギリギリの状況にあるため、新しいユーザーの追加は、その作業負荷やミス発生の可能性を高めます。特に、ネットワークオペレータよりもさらに専門性に特化した、VDI/EUCの認定プロフェッショナルについては、この傾向が高まります。

DaaS (Desktop-as-a-Service) の場合には、優れたパフォーマンスのVDIを、迅速かつ大規模な形で導入することができます。「どんなデバイスにも対応する」という特性は、DaaSの進化において重要な役割を果たし、これによってユーザーは、オンライン接続環境があるだけで、デスクトップや関連するアプリを利用できるようになったのです。つまりブラウザさえ使用できれば、MacやPC、スマートフォン、タブレットなど、あらゆるデバイスから企業のアプリケーションにアクセスできるということです。ユーザーは、ソフトウェアをインストールしたり、プラグインをダウンロードする必要さえありません。ユーザーの要件に最も適したデバイスを購入し、高価なワークステーションを避けることで、コストを抑制することができます。DaaSの最も優位な点は、使用していないシステムに対して料金を支払う必要がないことです。利用が終わったらサーバーを停止すれば、再び必要になる時まで料金を払う必要がありません。このようなメリットは、政府機関や教育機関、また科学やエンジニアリングといった他の分野にも及んでおり、生産性の向上やリソースの効率的な利用に貢献しています。

ここで1つ重要となるのは、既にVDIを導入済みの場合でも、全てが失われるわけではないという点です。事実、両者は互いに補完し合う存在なのです。DaaSとVDIを併用することに大きな価値を見い出し、その形態を好む人達もいます。例えば、DaaSによって、レガシーなアプリについてもコードを変更することなくリファクタリングして、最新化できるようになります。全てとは言えないまでも、ほとんどのレガシーなWindowsアプリは、DaaS環境で問題なく動作します。しかし、レイテンシや動作するハードウェア要件によっては、例外的に問題が発生する場合もあります。オンプレミスおよびクラウドの両方でホストできるような選択肢を用意しておくことで、高品質で安全なユーザーエクスペリエンスを提供することができるようになります。

特にワークスペースの仮想化ソリューションは、標準的なデスクトップコンピューティング環境の迅速な移行に寄与します。DaaSソリューションは、より俊敏性の高い仮想デスクトップ環境の提供によって、優れたバリュープロポジションをもたらします。DaaSは、従来見られた各種の負担を緩和すると共に、企業が仮想デスクトップから最大の価値を引き出せるようにします。本ブログが、皆様がDaaSに触れる最初の機会となったかどうか分かりませんが、DaaSについて理解すべき点はまだ数多くあります。このためNutanixでは、ソリューションの評価方法や導入方法、購入手順、リソースの活用などを素早く理解できるよう、「DaaS完全ガイド (Definitive Guide to Desktop-as-a-Service)」を作成しました。

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